初Vラッシュの2023年　中村かなえや薮内瑞希ら大みそか多摩川で水神祭めざす

　ボートレース多摩川でのG3クイーンズクライマックスシリーズ戦（12月26日～31日開催）は27日、2日目が終了した。細川裕子（愛知）が1･1･1･2着で予選首位を快走。同率ながら着位差での予選2位に宇野弥生（愛知）、予選3位に西橋奈未（福井）がつけている。

　さて中盤戦に入るシリーズ戦だが、注目しておきたいのは「デビュー初V」をめざす選手たちだ。クイーンズクライマックスのシリーズ戦は2019年に平田さやか、2021年に松尾夏海がデビュー初Vをマークしており、最近4大会で2回も初優勝が誕生している。

　今年のシリーズ戦出場メンバー42人のなかには、初Vをめざしている選手が11人いる。

・加藤　　綾 21優出0V （予選37位）
・西村　　歩 20優出0V （予選38位）
・関野　　文 12優出0V （予選22位）
・中澤　宏奈　8優出0V （予選30位）
・中村かなえ　8優出0V （予選10位）
・勝浦　真帆　7優出0V （予選23位）
・黒澤めぐみ　6優出0V （予選35位）
・孫崎　百世　6優出0V （予選27位）
・薮内　瑞希　5優出0V （予選14位）
・柴田　百恵　1優出0V （予選36位）
・川井　　萌　1優出0V （予選24位）

　今節ここまで活躍が光るのは地元の中村かなえ（東京30歳）【冒頭の写真】だ。初日に3コースまくり、2日目にイン逃げを決めて1･6･1着で予選10位につけている。中村はデビュー通算8優出0V。今年も8月の戸田一般戦と9月の浜名湖ヴィーナスシリーズで2節連続優出を飾るなど3優出をマークしており、いつ初Vを手にしても不思議ではない状態が続いている。シリーズ戦は今年が初出場。初めてたどり着いた年末の大舞台で大輪の花を咲かせるのか。

　薮内瑞希（岡山28歳）【写真上】も4･3･1着の予選14位で準優圏内につけている。薮内はデビュー通算5優出0V。2021年に福岡でのシリーズ戦で優出（3着）しており、大みそかの優勝戦を経験している。今回も2連対率がシリーズ組の中では5位の好モーター65号機とのコンビで好気配を見せているだけに、V争いを沸かせる存在となってくる可能性が十分。

　今年は女子レーサーのデビュー初優勝が7件も発生する初Vラッシュの一年だった。大みそかに8人目が生まれるのか注目したい。