海野ゆかりが戸田オールレディースV　女子賞金ランキング17位に浮上

　ボートレース戸田の戸田オールレディース（10月28日～11月2日開催）が2日に終了した。優勝戦は4号艇の海野ゆかり（広島49歳）【写真3枚】が快勝。4コースからコンマ07の好スタートで鮮やかにまくり切った。1号艇の三浦永理（静岡）は準パーフェクトVをめざしたが無念のイン戦2着。3着には5号艇の香川素子（滋賀）が入り、3連単4-1-5で6800円の22番人気決着となっている。

　勝った海野は今年3回目の優勝で通算63V。戸田では2001年女子リーグ以来、なんと22年ぶり2回目の優勝。「きょうはすっごい良かったです。あんなに伸びると思わなかったので、差しか、まくり差しかと考えていたんですが…。全部まくれるとは思っていなかったです」と本人もうれしい誤算?のような豪快カドまくりだった。

　海野はこの6日間で賞金216万円（優勝賞金110万円）の大きな上積みに成功。今年女子賞金ランキングは17位まで上がってきた。

　今年の海野は夏場までいまひとつリズムが上がらず、9月末の時点で女子賞金ランキングは27位という位置。クイーンズクライマックス出場ボーダーまでは約592万円という大きな差があり、ベスト12入りはほぼ絶望的かと思われた。しかし10月の福岡オールレディースで優勝して21位まで挽回し、今節の戸田オールレディースで優勝して17位まで浮上。一気にリズムアップして怒涛(どとう)の追い上げを見せ、あっという間にクイーンズクライマックス出場ボーダーまで約114万円差に迫ってきた。

　海野は次節に11月9日からの芦屋オールレディースを走り、次々節は11月21日からの三国G2レディースチャレンジカップに参戦。この2節で約114万円差を逆転するべく勝負駆けに挑む。いまの勢いならチャンスは十分だろう。

　三浦永理は優勝戦2着に終わったものの、節間オール2連対の活躍を見せてこの6日間で賞金約199万円を獲得。今節開幕時点で今年の女子賞金ランキングは10位だったが、8位まで上がってきた。またクイーンズクライマックス出場ボーダー下の13位の選手とは約530万円の差をつけた。これはG2レディースチャレンジカップの優勝賞金（460万円）でも届かない額。ベスト12入りへ当確間近といっていいだろう。

【2023年女子賞金ランキング】（11月2日現在）
1位　遠藤　　エミ　44,086,000円
2位　守屋　　美穂　39,019,000円
3位　長嶋　　万記　36,795,000円
4位　渡邉　　優美　34,769,000円
5位　平山　　智加　33,622,000円
6位　高田　ひかる　32,173,000円
7位　浜田　亜理沙　32,117,000円
8位　三浦　　永理　31,651,000円 （戸田優勝戦2着）
9位　川野　　芽唯　31,240,000円
10位 田口　　節子　30,612,000円
11位 寺田　　千恵　28,587,000円
12位 大瀧　明日香　26,800,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
13位 中谷　　朋子　26,349,000円
14位 細川　　裕子　26,249,000円
15位 倉持　　莉々　25,813,000円
16位 宇野　　弥生　25,684,000円 （戸田優勝戦6着）
17位 海野　ゆかり　25,661,000円 （戸田優勝戦1着）
18位 小芦　るり華　25,536,000円
19位 堀之内紀代子　24,856,000円
20位 日高　　逸子　23,898,000円
21位 藤原　　菜希　23,404,000円
22位 西橋　　奈未　22,993,000円
23位 清埜　　翔子　22,773,000円
24位 岩崎　　芳美　21,558,000円
25位 向井　　美鈴　21,546,000円
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30位 香川　　素子　20,770,000円 （戸田優勝戦3着）
70位 前田　　紗希　13,911,000円 （戸田優勝戦5着）
142位 渡邉　真奈美　9,318,000円 （戸田優勝戦4着）