初日は佐々木裕美ら地元山口支部勢が躍動　下関ヴィーナスシリーズ

　ナイターの下関ヴィーナスシリーズ（3月13日～18日開催）が開幕した。今節は新モーター・新ボート・新プロペラを使用。初日メインカードの12Rドリーム戦は1号艇の平高奈菜（香川）がイン逃げで勝利。2着に2号艇の落合直子（大阪）、3着に4号艇の中村桃佳（香川）が入り、3連単1-2-4で1450円の4番人気決着となっている。

　なお平高は前半7Rで4コースからプラス01のフライングを切ってしまい(岸恵子、大廣咲季もF)、賞典除外に。V有力候補の1人がいきなり優勝争いから脱落する大波乱となった。平高はこれが今期2本目のFとなり、5月29日～7月27日まで60日間のF休みに。出場をほぼ確実にしていた6月のSGグランドチャンピオンや、出場権獲得のチャンスがあった7月のSGオーシャンカップには出場できないことが確定する痛手となっている。

　さて波乱の幕開けとなった下関ヴィーナスシリーズだが、初日のレースで見せ場をつくったのは地元の山口支部勢だ。1Rで津田裕絵【写真下】が3コースまくり差し、2Rで片岡恵里がイン逃げ、3Rで佐々木裕美【冒頭の写真】が4コースまくり差しを決めて1着。開幕カードから怒涛(どとう)の山口支部3連勝で魅せた。

　山口支部の女子レーサーは下記のように現在13人。今節はそのうち7人が参戦している。登録番号順。

・片岡　恵里★
・向井　美鈴　
・佐々木裕美★
・津田　裕絵★
・矢野真梨菜
・木村　詳子
・末武里奈子
・山本　宝姫
・福山恵里奈★
・野田　彩加★
・清水　愛海
・藤本紗弥香★
・寺田　空詩★
（★は今節出場選手）

　なかでも注目したいのは佐々木裕美だ。2月の下関男女ダブル戦で優出2着の活躍を見せたばかり。今節もV争いを沸かせる走りに期待が高まる。佐々木は下関で14回の優出歴を誇るが優勝はまだゼロ。悲願の当地初Vをめざしたい今節だ。

　津田裕絵は前々節の唐津ヴィーナスシリーズで節間オール3連対の快走を見せて優出2着に入る活躍。津田にとってはこれが約9カ月ぶりとなる久々の優出だった。近況リズムを上げてきただけに今節も期待十分だろう。

　若手の野田彩加（通算7勝）、藤本紗弥香（通算6勝）、寺田空詩（通算1勝）は下関初1着をめざす一節に。フレッシュな旋風を巻き起こしたい。