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レースリポート

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19歳とは思えない、この落ち着き。「渡邉優美選手のようになりたい」135期・恵良琴美のブレない強さ

2026.09.21

みなさん、こんにちは!
BOATCAST NEWS木曜日担当の八幡美咲です。

今回は、こちらのヤングレーサーをご紹介します。

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登録番号:5389 福岡支部 135期 恵良琴美(エラ コトミ)選手

将来どんなレーサーになりたい?と聞いた時、135期・福岡支部の恵良琴美選手が名前を挙げたのが、同じ福岡支部の渡邉優美選手でした。「開催が終わっても、人より早く戻って練習しているんです。どんな時でも練習していて、本当にストイックで。そういうところがすごいと思います」、と。

今回、恵良選手とピットでじっくりお話をして、まず驚いたのは19歳とは思えない落ち着きです。

お話をしている時、ちょうどその場にいた川井萌選手が恵良選手の隣に来て、私の目の前で「25歳くらいだと思ってた!」と一言。やっぱり周りから見ても大人っぽいようです。ところが、ほかの選手にも恵良選手の印象を聞いてみると、また違った一面が見えてきました。澁川夏選手や井上尚風選手から出てきたのは「本当に人懐っこい」という言葉。「たまに先輩にもタメ口で聞いてくることがあるんですけど(笑)、みんなの中に溶け込むのがすごく上手」と教えてくれました。落ち着いていて大人っぽいけれど、決して近寄りがたいわけではない。むしろ、年上の選手たちの中にもスッと入っていける。その場にいると、自然とみんなにかわいがられているのが伝わってきます。

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恵良選手は2007年5月2日生まれの19歳。135期で、現在はB1級です。
ボートレーサーを目指したのは、なんと5歳の頃。幼い頃からご両親にレース場へ連れて行ってもらい、物心がつく前から「あれに乗りたい」と話していたそうです。小学生の頃には絵のコンクールでもボートの絵ばかり描いていたというほど、ずっとボートレーサーになることを夢見てきました。

中学3年生になると、周りの友達が高校受験に向けて勉強する中、恵良選手はボートレーサーになるために、体づくりにも励んでいたそうです。中学3年の3月に養成所試験を受験し、難関を一発で突破。高校にも進学しましたが、養成所へ進むため3か月で退学しました。

また、ボートレーサーになれば、先輩や同期、関係者など、さまざまな人と関わることになる。そう考えた恵良選手は、養成所に入る前、飲食店で接客のアルバイトもしていたそうです。注文を取ったり、料理を運んだりしながら、年齢も立場も違う人たちと接する経験を重ね、社会性やコミュニケーション力を身につけていったといいます。年上の選手たちの輪にも自然と溶け込んでいる姿を見ると、こうした経験も今につながっているのかもしれません。

17歳だった2024年11月に地元・ボートレース福岡でデビュー。現在、師匠として仰いでいるのが同じ福岡支部の江夏満選手です。恵良選手自身も、目標とする選手として渡邉優美選手とともに江夏選手の名前を挙げています。

4136 江夏満(コウカ ミツル)選手 / (C)BOATRACE

そんな恵良選手が今、大きな課題として挙げているのが「スタート」です。2025年12月29日、ボートレース尼崎の4R。6号艇・6コースから踏み込んだスタートはF.01。わずか0.01秒のフライングでした。

この一本について聞くと、「自分を一切信じられなくなって、そこからガタガタとスタートが崩れてしまった」と率直に話してくれました。「不器用なので、自分がやりたいと思っていることを、なかなかレースで表現できないんです」とも。淡々と話しているように見えて、その言葉からは悔しさも伝わってきます。そんな恵良選手に「ある程度行けるところまでは行くように」と声をかけたのが、師匠の江夏選手でした。一度怖さを感じてしまったスタートで、もう一度踏み込んでいく。今は師匠の言葉を信じて意識しながら、少しずつ自信を取り戻そうとしているそうです。

そして、このF.01からわずか2週間後の2026年1月12日、多摩川のヴィーナスシリーズ第19戦。3日目6Rで4コースから差して、デビュー229走目にして待望の初勝利を挙げました。しかも前日には、同じ135期の石村日奈那選手がデビュー初勝利。恵良選手も「いい刺激になりました」と話していて、同期の初勝利に続く形で自身も水神祭を迎えました。

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自分の強みは何?と聞くと、「諦めないところと、自分が納得するまでとことん突き詰められるところ」と答えてくれました。5歳の頃からずっとボートレーサーを夢見て、実際にその世界に飛び込み、今は思うようにいかないスタートとも向き合っている。ここまでの話を聞いてからこの言葉を聞くと、すごく恵良選手らしいなと思います。

落ち着いている理由については、ここで、冒頭の渡邉優美選手の話に戻ります。恵良選手が渡邉選手に憧れている理由は、強さや華やかな成績だけではありません。「開催が終わっても、人より早く戻って練習しているんです。どんな時でも練習していて、本当にストイックで」。恵良選手が見ていたのは、結果だけではなく、そこにたどり着くまでの姿でした。開催が終わってもすぐ次へ向けて動き出す。誰かに見られているからではなく、当たり前のように練習を続ける。そんな渡邉選手の姿を見て、「自分も優美さんみたいになりたい」と思っているそうです。以前のインタビューでも恵良選手は、渡邉選手について「自分と同じように若くしてレーサーになり、強くなっている」と話し、「いつか追いついて、SGやクイーンズクライマックスで一緒に走りたい」と目標を語っています。今回話を聞いていて、私は「だから渡邉優美選手なんだ」と少し納得しました。

恵良選手自身も、自分が納得するまでとことん突き詰めるタイプ。憧れの先輩の「結果」だけではなく、その裏側にある努力をちゃんと見ているんですよね。

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ちなみに、ここまでストイックな話が続いたので、最後に少しだけ19歳らしい質問もしてみました。

好きな男性のタイプは?──
返ってきた答えは、「漢って!感じの人です!」だそうです(笑)。ここでは少し照れた表情も見せてくれて、レースについて真剣に話している時とはまた違った一面を見ることができました。

最初にお話しした時は、「19歳とは思えないほど落ち着いている選手」という印象でした。でも、周りの選手にも話を聞いてみると、人懐っこくて、先輩たちの輪にも自然と入っていける。そしてレースの話になると、自分の弱い部分も隠さず、できないことに一つずつ向き合っている。

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まだ19歳。レーサー人生は始まったばかりです。F.01で自信をなくした経験も、今はまだ思うようにいかないスタートも、いつか大きな舞台に立った時には、あの時があったからと振り返る日が来るのかもしれません。

師匠・江夏満選手の言葉を胸に、そして渡邉優美選手の背中を追いかけながら、一歩ずつ前へ。135期・恵良琴美選手。今の19歳の姿を知ったからこそ、この先どんなレーサーになっていくのか、もっと追いかけてみたくなりました。

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