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2023大みそか決戦 浜田亜理沙のG1初Vなるか! 多摩川クイーンズクライマックス

2023.12.31

 ボートレース多摩川では12月30日に「プレミアムG1第12回クイーンズクライマックス/G3QCシリーズ」の5日目が開催され、冬の女王への最終関門、トライアル3回戦が11Rと12Rで行われた。

 まずトライアル11Rは1枠に平山智加。多摩川は通算4優勝と大の得意としている平山が絶好枠を抽選で引き当てた。ここ2着なら21点でボーダー突破の位置。その平山、トライアル2回戦では2コースまくりをイン高田ひかるに抵抗され4着だったが…、ここも平山にとっては高田が難敵となってしまった。

 レースはイン平山に対して、3カドの高田が握り込む形。平山はその攻めに握り返して艇が流れてしまった。この間隙を2コースから遠藤エミ(滋賀支部35歳)【写真下】、4コースからは三浦永理が差してワンツーへ。平山はイン立て直したが3着に敗れる結果となった。3連単は2-4-1で7100円の24番人気。

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 この11Rからは遠藤が27点で文句なしの優出。川野芽唯は5着で20点、三浦も20点、平山は19点と低めの点数になって12Rの結果待ちになった。

 トライアル最終の12Rは守屋美穂(岡山支部34歳)【写真下】が初戦に続く2回目の1枠イン戦。足の上積みを見せて挑んだ3回戦の1枠戦は、再びそのイン戦の精度を見せた。最内からコンマ11の仕掛けを決めると、3コース寺田千恵の絞り込みにも動じることなくターンマーク際をきれいに回って守屋が逃げ切りに成功。寺田の全速は流れ、差した浜田亜理沙がバック好位置へ。既に走り終えていた遠藤の27点に対し、2着なら28点でトライアル首位突破だった浜田は、2マークでもまくり差してきていた大滝明日香の全速攻撃を受け止め、その大事な2着位置をキープした。大滝は惜しくも3着。3連単は1-2-5で1930円。8番人気での決着だった。

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 この12Rからは浜田が28点で優勝戦1枠ゲット。守屋は25点で優勝戦3枠。寺田は中団接戦の中、4着で19点だったが、前のレースで同じ19点の平山より2着本数で上回り、優勝戦6枠をつかんだ。

 以上トライアル3回戦2個レースの結果、クイーンズクライマックスの「賞金女王決定戦」(優勝賞金1600万円)、ファイナルメンバーは以下の6人に決した。

<多摩川最終日12R 賞金女王決定戦>
1枠 浜田亜理沙(埼玉)3618万円
2枠 遠藤 エミ(滋賀)5165万円
3枠 守屋 美穂(岡山)4817万円
4枠 川野 芽唯(福岡)3656万円
5枠 三浦 永理(静岡)3659万円
6枠 寺田 千恵(岡山)3513万円
※()内は支部

 1枠には来年の地元戸田でのSGクラシック出場権利獲得に燃える浜田亜理沙(埼玉支部35歳)【冒頭の写真】が陣取る。QCは初出場だった浜田。「ターン回りは入口から出口までいい」と渾身(こんしん)の仕掛けで見事G1初Vを果たして、埼玉支部に初の冬の女王の栄冠を持ち帰るか、熱戦に注目したい。

 冬の女王(クイーンズクライマックスV)経験者は遠藤エミ(2017年大村)、川野芽唯(2015年福岡)、三浦永理(2012年大村)。一方、夏の女王(レディースチャンピオンV)経験者は遠藤エミ(2023年津、2021年浜名湖)、寺田千恵(2010年下関、2007年徳山)。なお寺田の優勝2回は当時はひな祭りの3月開催だった。今年、夏・冬両方の女王を狙う遠藤は「整備もうまくいって良かった。全体的に上位の足」と安定感でリード。

 浜田とともにG1初Vを狙う守屋美穂は「しっかり合い切った状態ではいけてないし、上積みが必要だと思うのでじっくり考えます。最後、いい締めくくりができるように一生懸命頑張ります」と気合を込めていた。

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