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プレミアムG1 第12回クイーンズクライマックス直前「BOATBoy黒須田編集長のドリーム戦解説!」

2023.12.25

プレミアムG1クイーンズクライマックスは、ボートレース多摩川にて明日から開催。
本記事では、注目ポイントをBOATBoy黒須田編集長が解説する。
皆さん、ぜひ参考に!

ボートレース界最大のビッグレースはもちろんグランプリだが、その年を締めくくるビッグレースはグランプリではない。そう、クイーンズクライマックスだ!第3回大会から優勝戦は大晦日開催となり、今やすっかり定番となった。まさにその年の最終日に、ボートレースビッグ戦線も最終日を迎える。ボートレースファンはクイーンズクライマックスを見なければ年を越せないのだ!

今年の舞台は、女子戦の聖地とも呼ばれるボートレース多摩川。レディースチャンピオン最多開催を誇る同レース場だが、クイーンズクライマックスはこれが初開催。数々の女子レーサーのドラマを生み出してきた多摩川が、今年はついに大晦日に劇的なクライマックスを演出してくれるというわけである。

同時開催のG3クイーンズクライマックスが先行開催となり12月26日が初日。開催3日目となる12月28日に、今年1月1日からチャレンジカップ(レディースチャレンジカップ)最終日までの女子賞金トップ12が合流し、プレミアムG1クイーンズクライマックスが幕を開ける。令和5年の女子の頂点に立つのは果たして誰なのか。とにかく大晦日が待ち遠しい。

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最注目選手は何と言っても田口節子だ。一昨年、福岡大会を2コースまくりで制すると、昨年の住之江大会は2コース差しで優勝。大会史上初の連覇を成し遂げて、今年は3連覇の偉業に挑むことになる。多摩川では12年のレディースチャンピオンを制しており、水面相性も上々。田口は11年三国、12年多摩川とレディースチャンピオン連覇を果たして、夏開催に移行した12年若松で3連覇に挑むも、優勝戦で4着に敗れて号泣した苦い経験を持つ。その雪辱をクイーンクライマックスで果たすべく、特別な思いを背負って戦う4日間となるだろう。

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優勝候補最右翼をあげるなら、やはり賞金ランクトップで臨む遠藤エミということになるだろう。昨年はSGボートレースクラシックで歴史を作り出す大快挙を果たし、グランプリにも出場。今年はグランプリ出場を逃し、遠藤自身は大きな悔恨を味わったようだが、その鬱憤を晴らすには大晦日女王の座に就くしかないだろう。夏にレディースチャンピオンを制しており、もし優勝すれば史上初の年間女子プレミアムG1コンプリート。その勲章とともに来年はさらに上を目指して奮闘する1年としたい。

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そのレディースチャンピオンで、優勝戦1号艇ながら遠藤の後塵を拝してしまった平山智加は、まさしくなんとしてもリベンジしたいクイーンズクライマックスとなる。芦屋で2代目賞金女王となったのが13年。実に10年前のことだ。多摩川は20年にレディースチャンピオンを制した思い出の水面。この地でもうひとつ勲章を積み重ねれば、最高の年の瀬となるだろう。

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その多摩川レディースチャンピオン、優勝戦1号艇は守屋美穂だった。そう、守屋にとっても多摩川水面にはリベンジの物語が埋まっている。賞金ランク2位で臨む今回、そのポジションはSGや混合G1の舞台を数多く踏んだ証し。強豪たちに揉まれて、確実にスキルアップした令和5年となっている。いまだG1制覇に届いていないのはもはや艇界の七不思議。その呪縛を解くためにも、気合がこもる年末決戦となる。

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今年、特に好調ぶりを見せつけたレディースというなら、長嶋万記だろう。何と言っても、レディースオールスター、レディースチャレンジカップの女子G2をコンプリート制覇してみせたのだ。賞金ランクも3位での出場、レディースチャンピオンでは選出順位1位での出場だったこともあわせて、強さを見せつけた1年だった。長嶋もまだG1制覇を成し遂げておらず、ここは力が入る一戦。女子4大競走のうち3つを制することができれば、もちろん年間最多記録となる。

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その長嶋とともにSGボートレースダービーに出場したのが渡邉優美だ。女子2人だけの参戦で、おおいに奮闘は見せたが勝利をあげることはできず。ボートレースオールスターでSG初出場を果たし、今年は2節のSGを走ったが、まだ水神祭を果たせてはいない。ならばここを優勝して、3度目のSG出場の権利をもぎ取りたいところ。渡邉といえば女子きってのスピードスター。スピードクイーンメモリアルが来年度に新設されるが、ぜひともタイトルを手に堂々の出場を果たしたいところでもある。

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