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レースリポート

(C)BOATRACE

児島ヴィーナスシリーズ5日目 事故率を抱えながらも普段どおり走る関野文

2023.09.15

ボートレース児島のヴィーナスシリーズ第11戦は、16日が5日目。終盤は準優勝戦だが、岡山支部レーサーが半数を占めており地元の利を感じさせる状況だ。優勝候補筆頭はシリーズリーダーの守屋美穂。12R1号艇である。

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その守屋美穂に挑戦する5人の中に高い「事故率」、すなわちハンデを抱える関野文(大阪支部29歳)【写真2枚】が入っている。
その「事故率」とは何か…。ボートレース公式ホームページでは以下のように解説されている。

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『事故率は、フライング(F)と選手責任の出遅れが20点(優勝戦は30点)、妨害失格が15点、転覆、落水、沈没、不完走、欠場など選手責任の失格が10点、不良航法、待機行動違反が2点として事故点の合計を出し、出走回数で割ったもの。当然、事故率の数字は少ない方がよく、級別審査期間の事故率が0.70を超えるとB2級となる』(原文ママ)

今期(5月1日~10月31日)、ここまで関野文は42走して事故点が22点。つまり、事故率0.52となるのだが、初日前はもっと過酷で0.63で児島入りしていた。B2陥落を余儀なくされる0.70目前である。また、A2級を維持するためには出走回数を70回以上にしなければいけない。まだ児島以外に3節のあっせんがあるので、こちらは可能性が十分だ。

(C)BOATRACE 関野文

それでも、初日ドリーム戦出場選手インタビューでは「いつもどおりに走ります」とあっさり回答。気にする素振りをまったく見せなかった。
そして、消極的な印象を与えることなく準優進出を果たしている。

「レース足自体は強くありませんが、体感はよくなりました」と話している関野文。失敗を怖れずいつもどおりに走る時、展開が向く可能性は十分にある。

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