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「回るたびにお願い!」と祈りながら岩崎芳美が久々V 鳴門ヴィーナスシリーズ

2023.08.21

 モーニングの鳴門ヴィーナスシリーズ(8月16日~21日開催)が終了した。21日の優勝戦は1号艇の岩崎芳美(徳島51歳)【写真3枚】が優勝。2コース金田幸子(岡山)のまくりをインからプロックして先マイした岩崎は、6コースから差してきた深川麻奈美(福岡)の肉薄をもなんとか振り切り、競り合いを制した。3着には5号艇の浜田亜理沙(埼玉)が入り、3連単は1-6-5で1万4900円の56番人気。

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 勝った岩崎は2020年3月の鳴門G2レディースオールスター以来となる約3年5カ月ぶりの優勝で通算23V。鳴門では5回目の優勝となった。

 今節の岩崎は1・2・1・1・1・1・4・2・1・1着。手にしたモーター73号機は2連対率41位の低勝率機で、初日ドリーム戦では1号艇でイン戦2着に敗れる厳しい滑り出し。しかし2日目(8月17日)の誕生日に4コース差しと3コースまくりで圧巻の2連勝を飾ると、翌日も1コース抜きと4コースまくりで連勝する快進撃。低勝率モーターを立て直して好走を連発した。そして予選をトップ通過し、準優・優勝戦は1号艇で勝ち切って頂点へ。岩崎にとって節間7勝は2015年11月の唐津オールレディース以来で約7年9カ月ぶりだった。

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 表彰セレモニーのインタビューでは「きのう(準優)は必死の1号艇で、ポールポジションが取れてよかったです。(優勝戦は)展示タイムが一番悪かったので(調整の)失敗かな?と思い、よーしスタートで絶対食い込んでやろうと思いました。2号艇がブンと来てくれたので、落とさずに回れて逆によかったかな。(6号艇が差してきて)回るたびにお願い!と言いながら回っていました」と内心を語った。

 岩崎はこの優勝で賞金99万円を獲得し、今年の女子獲得賞金ランキングは前日25位から一気に20位まで浮上。レディースチャレンジカップ(LCC)の出場圏内に入ってきた。

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 岩崎は2020年にLCC初出場。しかしここ2年は出場を逃しており、特に昨年は地元鳴門開催のLCC出場をめざしたが、惜しくも届かず、悔しい思いを味わった。

 3年ぶり2回目のLCC出場と、同じく3年ぶり2回目のクイーンズクライマックス出場に向けてリズムを上げてきた岩崎が今後ますます注目の存在となってきそうだ。


【2023年女子賞金ランキング】(8月21日、19時現在)
1位 遠藤  エミ 36,167,000円
2位 長嶋  万記 31,188,000円
3位 守屋  美穂 28,903,000円
4位 高田 ひかる 28,156,000円
5位 倉持  莉々 25,813,000円
6位 浜田 亜理沙 25,640,000円 (鳴門優勝戦3着)
7位 川野  芽唯 25,140,000円
8位 渡邉  優美 24,551,000円
9位 三浦  永理 23,349,000円
10位 平山  智加 22,910,000円
11位 寺田  千恵 22,413,000円
12位 西橋  奈未 21,718,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
13位 堀之内紀代子 21,633,000円
14位 中谷  朋子 21,315,000円
15位 田口  節子 21,066,000円
16位 小芦 るり華 20,737,000円
17位 宇野  弥生 19,831,000円 (鳴門優勝戦6着)
18位 大瀧 明日香 19,731,000円
19位 細川  裕子 19,505,000円
20位 岩崎  芳美 18,599,000円 (鳴門優勝戦1着)
―――レディースチャレンジカップ出場ボーダー――
21位 清埜  翔子 18,352,000円
22位 金田  幸子 18,211,000円 (鳴門優勝戦4着)
23位 中村  桃佳 17,949,000円
24位 平田 さやか 17,928,500円
25位 向井  美鈴 17,811,000円

44位 深川 麻奈美 13,753,000円 (鳴門優勝戦2着)
69位 山川 美由紀 11,149,000円 (鳴門優勝戦5着)

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