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レースリポート

(C)BOATRACE 孫崎百世

ちょっとした変化あり! 兆しが見えはじめた孫崎百世

2023.04.11

4月は新入学シーズン。全国の学校ですでに新生活がスタートしているが、きょう11日が入学式だった学校もある。
そのひとつが愛知県の豊橋市立看護専門学校。令和5年度は看護第1科40名、看護第2科34名が入学している。
第1科は高校や大学からの入学生が主体。第2科は准看護師の資格を有する者が集う。
それぞれ内容は異なるが3年間の教育課程だ。

(C)BOATRACE

その入学式で、学校長は「思いやる力」「考える力」「行動する力」「表現する力」の大切さを説きつつ、「思いやりが看護の第一歩です」と話していた。
一方、在校生代表が述べた歓迎の言葉の中に、「患者のちょっとした変化を見逃さず感じ取ることが難しい…」という話があった。

頭脳による情報の習得に傾きがちな現代社会にあって、決して身体から離れられないのが看護を含めた医療。
在校生のいう「ちょっとした変化」とは数値だけではないという。
それは顔色や表情であり、態度・声の張り・話の内容・身体全体の力感・視線・呼吸の深さなど多岐にわたる。
学校長のいう「思いやる力」には「感じ取る力」が入っているのだ。

(C)BOATRACE

医療技術は日進月歩だが、その相手となる人間の身体性に大きな変化がありようもなく、感受性も同様である。
だからこそ、いまでもナイチンゲールの誓いが看護の精神として生き続けているのだ。

(C)BOATRACE 孫崎百世

ボートレーサーの中にはさまざまなキャリアの持ち主がいるが、北海道出身で滋賀支部の孫崎百世(34歳)【写真2枚】は看護師から転身。レーサーになって7年目だ。
これまでの最高勝率は2022年後期の5.03でB1どまりだが、近況躍進を感じさせている。
近況5節で優勝戦に2回進出している(4着と3着)のだ。まさに「兆し」といっていいだろう。

その、「ちょっとした変化」に気付くことこそボートレースを観戦する醍醐味(だいごみ)のひとつといえるのではないだろうか。
孫崎百世の次のレースは4月15日初日の平和島ヴィーナスシリーズである。期待したい。

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