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準備に余念なき「憧れの的」 中川りな

2021.09.11

ヤングダービーは若者の登竜門。満30歳未満(9月1日時点)の勝率上位者たちによって争われる。プレシリーズとして、イースタンヤング&ウエスタンヤングが設けられており、東西の覇者と前年度優勝者に優先出場権が与えられる男女混合戦だが、過去7大会における優出女子は1名。2018年第5回大会(下図参照、浜名湖・優勝者は関浩哉)の大山千広のみである。

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むろん、男女比の関係もあるだろうが女子レーサーの台頭を期待するファンは多い。
今回の徳山シリーズには8名の女子レーサーが参戦するが、なかでも、今年8月の浜名湖レディースチャンピオンでG1レースを初めて経験し、準優5着だった中川りな(福岡支部28歳)【写真2枚とも】が注目される。勢いがあるからだ。

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今年5月、江戸川の「男女W優勝戦」が自身12回目の優出となったが、みごと初Vを決めている。それも豪快な3コースまくりだった。
「やっとという感じで、うれしいです。師匠の中辻崇人さんに一番に伝えたい」と気持ちをストレートに語るとともに、「最近はミスが少なくなってきたと思います。まずはA1に上がることが目標です」と目標を明快に示したのだ。

そのA1は決して遠くない。
前々期5.92で初のA2級に昇格すると、前期(現在適用期)も5.74でランキングを維持。今期勝率(5月1日から)は10日現在6.04まで上昇している。
9月21日からのヤングダービーを含め、期末の10月下旬まで4大会を残していることを考えるとA1初昇格は十分可能である。

その姿が美しいばかりでなく、カヌー競技全国大会2位のキャリアを持つ「憧れの的」は、福岡でのペアボート体験が志望のきっかけだったという。
師匠であり、体調管理や準備に余念のない中辻崇人の薫陶もあり、オフのトレーニングを大切にしている中川りな。熱烈なファンに応える準備を怠っていない。

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