- 4885
-
- A1
- 福岡県出身
- 福岡支部
- 116期
大山 千広
おおやま ちひろ
1996.2.5 (みずがめ座) 25歳 161cm 47kg O型
7年目 近畿大学附属福岡高等学校
- 趣味
- マンガ、映画
- 将来
- 母と世界旅行
- 獲得賞金
- 20年 34,925,000円
- 生涯
- 162,537,000円
ボートレーサーだった母・大山博美さんに憧れ選手に…。養成所では母からの手紙に助けられたこともあったが、プロになって母をも唸らせる存在となった。「新しい旋回方法があるはず」という志向が2019年の蒲郡レディースチャンピオン優勝に繋がっている。人気実力は正真正銘No.1である。
大山千広選手とは
無限に広がる可能性に挑戦する才媛
「幼稚園児のころから母のレースを観ていたんですが、男の人と一緒に戦う母がかっこよかったし自慢でした。いつしか私もボートレーサーになりたいと思うようになっていました」。
ボートレース界のヒロイン・大山千広はこう話す。2019年には蒲郡レディースチャンピオンを制し賞金女王にも輝いた実力派だが、勝負師の顔はあまり見えてこない。
母でありレーサーとしての先輩でもある大山博美さんも「勝負に淡泊だとかそういうことはないんですが、私たちの頃の考え方や感性とまったく違うんです」と話す。
「それはムリでしょ、って言いたい領域に踏み込もうとしちゃうんですよね…」とも語った。
ライバルに対して闘志をむき出しにしないのは自分自身を見つめているからであり、男子レーサーが驚くほどのターンテクニックは人がやっていない旋回方法があるはずだという信念が生み出し、思うような結果がでなくとも気持ちを切り換えられるのは人としてのいい生き方への深い思索があるから。昭和世代にはまぶしく映るばかりだ。
母をして、「この子は自分で考え切り拓こうとしているから口も手も出さないでいい…」と思わせたのである。
これまで3年連続でファン投票1位としている大山千広。
真の実力とは何かについて、その姿が教えてくれているようだ。
2021年前期
- 当選手成績
- 2021年前期平均成績
21前 | 7.054.82 | 52.025.4 | 4012.5 | 1112.9 | 1313.7 | 1417.7 |
種別 | 勝率 | 2連率 | 1着 | 2着 | 3着 | ST |
---|---|---|---|---|---|---|
女子 | 6.545.27 | 45.333.8 | 3017.3 | 1417.2 | 1717.2 | 1517 |
女子戦
- 当選手成績
- 2021年前期平均成績
- 4530
-
- A1
- 福岡県出身
- 福岡支部
- 103期
小野 生奈
おの せいな
1988.10.2 (てんびん座) 32歳 155cm 45kg B型
14年目 東海大学付属第五高等学校
- 趣味
- 買い物
- 将来
- 毎年SG出場
- 獲得賞金
- 20年 46,594,233円
- 生涯
- 327,096,929円
デビュー当時から課題を設け練習した積み重ねがある。強豪男子にも負けない精神力と旋回力は鍛錬が生み出した。2017年の芦屋レディースチャンピオンを制しているが、ファンはさらなる高見を望んでいる。その表れが2014年から8年連続のオールスターである。
小野生奈選手とは
たゆまぬ努力とあくなき研磨のカタチ
空いた時間を惜しまず懸命に旋回練習を繰り返す新人がいた。12年ほど前の小野生奈だ。
その姿をみて先輩レーサーや元レーサーらが口を揃えて言ったことがある。「この子はきっと伸びると思う」…。
乗ることによって早くなり巧くなっていくのは当たり前のことだが、乗り方が大切だという。経験者はそこを見ていたのだ。
「課題」をもって練習に臨み、体感したことを分析し次の練習につなげていく「プラン・ドゥ・チェック」の実践である。
なによりスピードがあり、力感あふれ、それでいて状況に応じ変化する対応力は、こうした「課題練習」が育んできたものだ。
そのように、乗っては考え考えては乗った結果のひとつが2017年の芦屋レディースチャンピオンVである。
その地元芦屋で第5回レディースオールスターを制している小野生奈。つまりディフェンディングチャンピオンである。
前回大会は予選をトップで通過し悠々優勝したように見られがちだが、実は一昨年の鳴門大会で優勝戦1号艇ながら5着に敗れた苦杯があった。
苦しい思いをして練習し、なかなか出ない結果にめげず立ち向かう意味を心底知っている小野生奈。
今年の大会も出場が決まれば大会の軸になることは間違いないだろう。
動画一覧
2021年前期
- 当選手成績
- 2021年前期平均成績
21前 | 7.714.82 | 64.225.4 | 5712.5 | 4012.9 | 2513.7 | 1517.7 |
種別 | 勝率 | 2連率 | 1着 | 2着 | 3着 | ST |
---|---|---|---|---|---|---|
女子 | 7.165.27 | 59.133.8 | 3817.3 | 3317.2 | 1317.2 | 1417 |
女子戦
- 当選手成績
- 2021年前期平均成績
- 4450
-
- A1
- 愛媛県出身
- 香川支部
- 100期
平高 奈菜
ひらたか なな
1987.7.7 (かに座) 34歳 160cm 46kg B型
15年目 愛媛県立松山北高等学校
- 趣味
- 映画、旅行
- 将来
- 自由人
- 獲得賞金
- 20年 54,912,000円
- 生涯
- 366,140,944円
2020年大晦日の浜名湖クイーンズクライマックスでティアラを戴冠した際、「ファンの皆さんが感動してくれることが何よりのモチベーション…」と語ったのは本音。記念戦線で男性の上位陣と互角以上に戦える背景には結果を怖れない考え方がある。
平高奈菜選手とは
ファンの感動を一心に願うアスリート
令和2年優秀選手表彰式典で優秀女子選手に輝いた平高奈菜。その年の大晦日、浜名湖クイーンズクライマックス優勝は堂々たるものだったが、「派手な感じが似合うタイプではないので…」と表彰セレモニーではいつも通り淡々としていた。
「私には欲がない」「ほしいものもありませんし目標とかも立てません…」とも語る。ギラギラしたところがまったくないのだ。
ただ…、
「お客様が喜んでくれることには興味がある」という。「いいレースができてファンの皆さまが感激しているのを肌で感じるとよかったと思う」というのだ。他者目線の人は器が大きい。
忙しくても人を優先する、スタンドプレーもない、結果に振り回されることもないゆえんだ。
昨年6月レースで腕を骨折し全治2ケ月と診断されたものの、1ケ月あまりで復活したことについて「すこし無理はしたんですけど、早くお客様の前で走りたかった」とさりげなく本心を明かした平高奈菜。困難な時代だからこそ、その眼差しや精神性が崇高にみえてならない。
動画一覧
2021年前期
- 当選手成績
- 2021年前期平均成績
21前 | 7.494.82 | 61.725.4 | 5012.5 | 3712.9 | 2513.7 | 1417.7 |
種別 | 勝率 | 2連率 | 1着 | 2着 | 3着 | ST |
---|---|---|---|---|---|---|
女子 | 7.225.27 | 56.233.8 | 5317.3 | 4117.2 | 3017.2 | 1417 |
女子戦
- 当選手成績
- 2021年前期平均成績
オール女子のファン投票!
レディースオールスター
とは?
ボートレーサーは現在1,610名登録されている。このうち女子レーサーは243名。およそ15%だ。
プロスポーツ界広しといえども、男女混合で戦う競技は他に存在しない。
女子レーサーはこうした環境の中で鍛えられテクニックを磨いてきたのである。
人気は単なるバーチャルではない。実戦の裏づけがあるのだ。
さらに、男性にはない魅力を兼ね備えているのが女子。「美しさ」「可愛らしさ」「丁寧さ」「怠りのない準備」「ファンへのアピール」「水上でこそみせる闘志」…。
女子レースともなれば、決して勝負の世界にいる人とは思えない意外性が堪能できるのだ。
「驚き」「発見」「感動」がそこにはある。
ファンの熱視線が集まるのは当然だが、その象徴が2017年に新設されたレディースオールスターだろう。
それは「ファン投票および選考委員会において選出されたレーサー」が参戦する戦い。ファンが出場レーサーを選ぶのである。
優勝者にはレディースチャンピオン(その年の8月開催)の優先出場権が与えられることもあり注目度が高い。
投票は、例年11月初旬から11月末までインターネット投票(スマートフォン投票を含む)によっておこなわれてきたが、今回も同様。11月5日から28日までが投票期間だ。
自らが評価し、共感し、感銘を受ける女子レーサーを投票で応援しない手はないだろう。
これまでの
レディースオールスター☆
G2レディースオールスターは今年で6回目。ファン投票1位のレーサーと優勝したレーサーは次の通りだ。
2017年 第1回大会(宮島) | ファン投票1位:遠藤エミ | 優勝:山川美由紀(イン逃げ) |
2018年 第2回大会(びわこ) | ファン投票1位:遠藤エミ | 優勝:中村桃佳(イン逃げ) |
2019年 第3回大会(児島) | ファン投票1位:大山千広 | 優勝:寺田千恵(イン逃げ) |
2020年 第4回大会(鳴門) | ファン投票1位:大山千広 | 優勝:岩崎芳美(2コース差し) |
2021年 第5回大会(芦屋) | ファン投票1位:大山千広 | 優勝:小野生奈(イン逃げ) |
2大会連続トップ得票の遠藤エミも、3大会連続の大山千広もタイトルを手にしていない。いかに熾烈な戦いが演じられてきたかが分かる。
人気もさることながら、序盤にリズムを掴んだレーサーがシリーズを押し切っているのだ。
「乗れているレーサー」「序盤から好気配のレーサー」を見出すことが舟券作戦のポイントとなっているのがこれまでの流れである。
今年の
レディースオールスターの
楽しみ方☆
「一時的なもので長続きしない」といわれたこともあった女子レース。しかし、人気は本物だ。
その要因は…
❶ レーサーの数が243名と限られていて覚えやすい
❷ 戦法などが明確でレース展開が読みやすい
❸ 本命筋が分かりやすいだけでなく、高配当パターンも推理しやすい
❹ 急成長しているレーサーなど、個々の変化を読み取れば高配当ゲットにつながる
❺ 「可憐さ」「かわいらしさ」「美しさ」「優しさ」「凛とした姿」などに触れることができる
❻ ファンへの姿勢が優しく丁寧で心情的にも応援したくなる
などだろう。いずれもファンの声だ。
特に、❹の「変化」しつつあるレーサーの動向はポイントになりうる。
例えば…
「独自のモーター調整を駆使し、どこでもどんなモーターでも圧倒的な伸びを引き出しまくっている高田ひかる」
「5月上旬の江戸川 W優勝戦で初優勝、10月の芦屋オールレディースでも優勝し勢いに乗っている中川りな」
「モーターを快速に仕上げることで活路を見出し、大村・下関・びわこ・ 鳴門で優勝(11月2日時点)している渡邉優美」
などが挙げられる。
一方、看板レーサーは枚挙にいとまがない。
今年8月の浜名湖レディースチャンピオンで優勝した遠藤エミをはじめ、4年連続のファン投票1位がかかる大山千広、昨年のクイーンズクライマックス女王の平高奈菜、「見ていてください」とファンにレースを捧げる守屋美穂、力感あふれる競走でライバルもファンも圧倒する小野生奈、類をみないほどの高い総合力を誇る平山智加、男子を含め年間の最多勝タイトル争いを演じている田口節子など多彩なレーサーがいる。
成長の、戦績のプロセスを知れば知るほど面白いのがレディースオールスター。見逃してはならない。
2021年クイーンズクライマックスを制して賞金女王の座を手に入れた。今年も既に5回優勝と好調ぶりをキープ。
2年連続のティアラ獲得がかかる彼女から目が離せない。