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びわこレディースオールスター 香川素子が連勝で準優12Rは1枠遠藤エミとワンツー?

2024.02.24

「G2第8回レディースオールスター」(優勝賞金460万円)は23日、舞台となるボートレースびわこで予選4日目を終了。この日は風は吹いても緩い追い風で、3日目と比べるとうねりはなくなった。そのせいか3日目は1本だけだった決まり手「逃げ」が4日目は“復権”し7本となった。

 微妙に変わるコンディションの中、やはり地の利が大きく影響した。今大会の選手代表でもある香川素子(滋賀支部47歳)【冒頭の写真】が4日目1Rと12Rを連勝。1Rは5コースから差し切り、12Rは3コースからのまくりと、縦横無尽に攻め立てた。予選6位タイで準優は12Rの2号艇となった。準優最後の12Rは遠藤エミ‐香川素子と地元2人が内に並ぶ。

 香川は4日目後半の勝利について「今節の中で一番進んでいました。いい調整ができました」と、納得の仕上げになったと口にした。フライング持ちとは思えない的確なスタートが目立っている。「2枠は苦手なんですが、優勝戦に乗れるよう一生懸命頑張ります」と苦笑しつつも気合を入れる。

 予選トップ通過は遠藤エミ(滋賀支部36歳)【写真下】。こちらは艇番不問のオール3連対と安定感はさすが。4日目は前半4Rを4コースカドまくりで仕留め、後半9Rで2着となった時点で予選首位が確定。香川と同じくフライング持ちだが、余りあるパワーの後ろ盾でスリット隊形は悪くなっていない。

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 遠藤は「足には余裕があった。チルトを下げても伸びは良かった」とし、4日目は2走ともチルトは-0.5だった。勝負どころの準優に向けて、逃げ切り確率をより高めるため「もう少し良くしたい」と抜かりない。準優を突破すればファイナル優勝戦はポールポジション1号艇。いよいよ女子4大タイトル完全制覇へのカウントダウンだ。

 海野ゆかり(広島支部50歳)【写真下】は4日目10Rでスリット優勢の形から難なくイン先マイに成功。ただ海野自身の体感は「3日目の方が乗り心地が良かった。調整は戻します」と課題を挙げた。これも微調整の範囲で対応できそうで、絶好枠の準優11Rまでには臨戦態勢を整えるはず。

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 準優で最もパワー相場が高い組み合わせになったのは10R。3連勝で1号艇を確保した渡邉優美の勢いは評価しなければいけないが、もう1人の福岡勢、竹井奈美の直線気配は強め。全速スタートで攻め込む展開が想定される。図らずも福岡同士で競り合う可能性が…。となると最も手堅い着を取れるのが展開絶好の4号艇・浜田亜理沙だ。出足関係は間違いなくトップクラス。この差し切りは非常に怖い。

<びわこ 5日目 10R 準優勝戦>
1枠 渡邉 優美(福岡支部)
2枠 守屋 美穂(岡山支部)
3枠 竹井 奈美(福岡支部) 
4枠 浜田亜理沙(埼玉支部) 
5枠 魚谷 香織(福岡支部) 
6枠 上田 紗奈(大阪支部)

<びわこ 5日目 11R 準優勝戦>
1枠 海野ゆかり(広島支部)
2枠 藤原 菜希(東京支部)
3枠 小野 生奈(福岡支部) 
4枠 宇野 弥生(愛知支部) 
5枠 大瀧明日香(愛知支部) 
6枠 西村美智子(香川支部)

<びわこ 5日目 12R 準優勝戦>
1枠 遠藤 エミ(滋賀支部)
2枠 香川 素子(滋賀支部)
3枠 平山 智加(香川支部) 
4枠 三浦 永理(静岡支部) 
5枠 寺田 千恵(岡山支部) 
6枠 西岡 成美(徳島支部)

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