中谷朋子が約2年10カ月ぶりの優勝！　浜名湖ヴィーナスシリーズ

　浜名湖ヴィーナスシリーズ（12月19日～24日開催）が終了した。優勝戦は1号艇の中谷朋子（兵庫46歳）【写真2枚】がイン逃げで快勝。2着に3号艇の塩崎桐加（三重）、3着に5号艇の出口舞有子（愛知）が入り、3連単1-3-5で2070円の7番人気決着。

　勝った中谷は通算24回目の優勝。2020年2月の住之江特別ヴィーナスシリーズ以来となる約2年10カ月ぶりの優勝となった。浜名湖では5回目の優出で当地初V。

　今節の中谷は3･2･1･1･1･4･1･2･4･1･1着。手にしたモーター37号機は2連対率43位の低勝率機で、初日は3･2着といまひとつの滑り出し。しかし2日目にピストンリング1本の交換を行うと、そこから4コース恵まれ、イン逃げ、3コースまくり差しで3連勝をマーク。さらに4日目に2コースまくりを決めるなど1･2着の活躍を見せ、逆転の予選トップ通過を果たした。これでV争いの主導権を握ると、準優・優勝戦はインからきっちり逃げ切って快勝。整備力と調整力を見せて頂点に立った。

　今年の中谷朋子は1～2月に2節連続Fを切って早々と賞金戦線から脱落してしまったが、夏場以降はリズムを取り戻し、前期勝率6.34で5期ぶりのA1級復帰を決める活躍。11月からの今期もここまで3節走って2優出1Vと好調な走りで、勝率7.07とリズムをさらに上げている。

　今年最後のレースを優勝という最高の形で締めくくり、次節は来年1月4日からの徳山オールレディースに出場予定。クイーンズクライマックス出場3回（2012年、2016年、2018年）を誇る中谷が、2023年の新シーズンは賞金女王戦線を沸かせる存在となってくるのか注目だ。

　また中谷は今節の活躍でマスターズチャンピオン(来年4月若松)の選考勝率も70位前後まで急上昇（選考期間は2022年2月1日～2023年1月31日）。逆転のチャンスは十分なだけに、1月の勝負駆けでどんな戦いを見せるのか目が離せない。