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レースリポート

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「先に先に!」「前へ前へ!」が勝負の鉄則 ボートレースはクイーンズクライマックス

2021.12.26

きょう26日、京都・都大路を舞台に全国高校駅伝がおこなわれた。
女子は21.0975キロを5人で、一方男子は42.195キロを7人で走る。
第33回大会となった女子は宮城代表の仙台育英が、第72回大会の男子は広島代表の世羅が優勝した。
ともに、1区から先頭を走りライバルを押し切っての優勝だった。
「先に先に!」「前へ前へ!」の勝負スタイルである。

こうした先行パターンは近年、駅伝に限らず多くの競技で見られる傾向である。
たとえば野球だ。
40年ほど前までは、「じっくり球をみて早打ちしないこと!」が鉄則だった。
3塁ベースコーチの「GO!」の判断も同様で慎重さが求められた。
しかし、いまは違う。
初球から積極的に打ちにいくことが求められ、アウトかセーフか微妙だったら「行け!」と指導する監督・コーチが多い。

こうした傾向はスポーツ界で枚挙にいとまがないが、ボートレースでも同様。
「1マークの先行ありき」というレーサーが増えてきた。
その代表が年間最多勝利争いを演じている藤山翔大(26日現在、122勝でトップ。2位は119勝の石川真二)であり、菅章哉であり、クイーンズクライマックスのシリーズ戦を走っている高田ひかる【写真下】である。いずれも旋回性うんぬんの前に伸び切って他艇をやっつけようとしている。

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そんな先行スタイルはファンに感動を与えるだけでなく、レーサーをも動かしはじめている。あさって28日に開幕するプレミアムG1クイーンズクライマックスのモーター抽選はどんな運命を導くのだろうか。気になる。

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というのも、女子賞金ランキング上位12名に割り当てられる実績機にも、「先に!先に!」というタイプと「じっくり粘り強く」というタイプがあるからだ。
ここでは「伸び」が良いとされるモーターをピックアップしておきたい。

2連対率順に…
21号機(48.8%)
14号機(48.1%)
40号機(46.9%)
12号機(41.8%)
…である。

とりわけ、12号機はこれまで12名が乗艇してきたが、その半数以上が「伸びがいい」と語る個性派モーター。調整力のある選手が相方になればさらに鋭さが増すだろう。スタート展示の気配次第で、センター&アウトからの攻勢をイメージさせる。
ほかの3基は伸びだけではないが、12号機は伸びに特化された異色機である。

2021年をリードしてきた女子精鋭がモーターの個性をいかに引き出すか、そして、「先に先に!」「前へ前へ!」という熾烈(しれつ)な戦いを誰が制するのか、大いに注目したい。

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