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トライアル組の福岡実績は元・地元のベテラン寺田千恵リード 福岡クイーンズクライマックス

2021.12.26

 ボートレース福岡の「プレミアムG1第10回クイーンズクライマックス」(優勝賞金1500万円)は28日からトライアルが始まる。それに先駆けてきょう26日はシリーズ戦(優勝賞金200万円)が開幕するが、クイーンズクライマックスの方は今年の獲得賞金上位12人がトライアルを3走し、31日が最終日・優勝戦の4日間短期決戦だ。

 トライアル2日前のきょうは、出場12選手の福岡水面の実績を紹介する。福岡は独特のうねりが発生する全国でも屈指の難水面。男子のSGクラスの選手でも、てこずることがある水面だけに得意、不得意の差が出やすい。そこで出場12人の水面実績を頭に入れておくことは非常に重要だ。

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 現・地元からは小野生奈【写真上】、大山千広【写真下】、渡邉優美がトライアル開始を待っている。

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 まずは福岡での通算成績を勝率順に紹介しよう。

順位 選手名 勝率 出走数 1着 優出 優勝 近3年勝率
1位 寺田 千恵 6.64 432走 124勝 16回 4回 7.80
2位 平高 奈菜 6.61   83走 19勝 3回 1回 7.21
3位 田口 節子 6.40 175走 40勝 6回 1回 6.80
4位 平山 智加 6.35 149走 37勝 5回 3回 7.32
5位 遠藤 エミ 6.34 142走 42勝 5回 1回 6.96
6位 海野ゆかり 6.20 176走 43勝 4回 2回 6.50
7位 小野 生奈 6.07 306走 67勝 8回 2回 7.21
8位 守屋 美穂 5.97  87走 16勝 2回 0回 5.89
9位 細川 裕子 5.89 104走 22勝 2回 0回 5.97
10位 大山 千広 5.69 135走 31勝 6回 2回 7.00
11位 渡邉 優美 5.10 209走 38勝 2回 0回 4.72
12位 西村美智子 4.38   70走   9勝 0回 0回 0.00

 元は福岡支部だった寺田千恵【冒頭の写真】は出走回数が432走と群を抜いて多いうえ、勝率(通算)、1着数、優出回数、優勝回数の全てがトップ。最近3年勝率は2019年以降の3年分だが、この数字も抜けたトップ。水面実績、相性は文句なしと言わざるを得ない。

 田口節子は今年9月に福岡初優勝を飾り、これで女子初となる全国24場全場制覇達成になったことは記憶に新しい。24場で最後の制覇場となったが、決して苦手水面というわけではない。岡山支部勢では守屋美穂の数字がいずれも低い。出場機会が少なめとはいえ、まだ優勝経験もないのは意外と言える。

 香川支部の平山智加、平高奈菜コンビはさすがの数字を残している。特に平山は寺田の4回に次ぐ、3回の優勝と勝負強い。香川トリオでは今回がクイーンズクライマックス初出場となる西村美智子が約3年ぶりの福岡登場。何かと特徴がある福岡で3年のブランクは相当なハンデになりそうではあるが、その約3年前の出場時は男女混合戦で4連勝を含む節間5勝をマーク。準優勝戦にも乗っている。

 賞金トップで出場、女子4大競走3連覇がかかる遠藤エミは優勝経験もあり、水面相性は問題なさそう。ベテランの海野ゆかりは優勝2回なら十分合格点。細川裕子は優勝がなく、あらゆる数字も低めではあるが、難水面も乗りこなす技巧派。

 最後に小野生奈、大山千広、渡邉優美の地元福岡支部トリオ。小野は出場機会も多く、優出8回、優勝2回と実績面でも文句なし。大山は初優勝が福岡。小野の半分以下の出走回数なのに、優出6回、優勝2回とさすがの数字を残している。今年ブレイクした渡邉は過去の数字で見劣るのは仕方がないが、福岡市内出身で福岡が純ホームプール。出場機会の多さは何よりも強みになりそうだ。

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