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研究熱心で素直さが魅力! 女子賞金20位・長嶋万記

2021.11.22

23日(火・祝)に開幕するSGチャレンジカップ&G2レディースチャレンジカップには、男子34名&女子20名が参戦する。戦いの舞台多摩川は女子戦を盛り上げる企画が豊富なレース場。今大会の注目度は俄然(がぜん)高い。
年末に福岡で開催されるクイーンズクライマックス出場者は12名。長嶋万記【写真2枚とも】など賞金下位メンバーにとっては、これが賞金アップのファイナルバトルとなる。
11月22日時点の女子賞金ランキングは次のとおりだ。

1 遠藤 エミ 4722万円
2 平高 奈菜 4583万円
3 守屋 美穂 3718万円
4 小野 生奈 3592万円
5 田口 節子 3578万円
6 渡邉 優美 3516万円
7 平山 智加 3131万円
8 細川 裕子 3023万円
9 寺田 千恵 2874万円
10 西村美智子 2864万円
11 海野ゆかり 2720万円
12 三浦 永理 2599万円
13 松本 晶恵 2578万円
14 中川 りな 2548万円
15 大山 千広 2531万円
16 鎌倉  涼 2529万円
17 櫻本あゆみ 2517万円
18 宇野 弥生 2502万円
19 浜田亜理沙 2468万円
20 長嶋 万記 2427万円

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再三紹介しているが、今年は獲得賞金差が小さい。優勝賞金450万円を加算すれば12位圏内に入ることができる状況である。
例えば、長嶋万記は2877万円以上になりランクインが実現するのだ。

2002年11月12日にとこなめでデビューした長嶋万記は選手生活20年目に入っている。
それでいて初々しく笑顔が魅力なのは初心を忘れていないからだ。

10月に開催された「下関・ミッドナイトボートレース」でこんなことがあった。
参戦していた長嶋万記が、解説者としてピット入りしていたレジェンド今村豊さん(元選手)を見つけ満面の笑みで歩み寄ったのである。
「今村さんに会えてよかったです。とっても力になります!」と元気はつらつだったが、当の今村豊さんはこう解説している。
「とにかく研究熱心でいろいろ聞いてくれる選手です。僕なりのスタートの仕方について伝えたこともありました…。僕の方法はちょっと人と違うようで、選手仲間から難しいと言われたものですが、とっても素直に聞いてくれました。自然に応援したくなります」。

10年以上一線級でやってくれば、申し分のないプロである。
プロは自分なりのノウハウを築き上げているものだ。
その蓄積を横に置いて第三者の話を聞ける人である。
「体幹を使ったターンを会得すべくトレーニングしています」と語った時も、また「バードアイというんでしょうか、全体を俯瞰(ふかん)する重要性を感じています」と話した時も、外部からの刺激に素直に応じている。
研究熱心で素直な性格こそ長嶋万記の財産。それは賞金ランキング浮上の礎(いしずえ)にもなるだろう。

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