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レースリポート

(C)BOATRACE

「この悔しさは次に…」西橋奈未

2021.08.12

ボートレース浜名湖のプレミアムG1レディースチャンピオンはおとといの10日、遠藤エミの涙の優勝で幕を下ろしたが、敗れた5人も前を向いている。レース直後のコメントは次のとおりだった。

2年連続の優出ながら惜しくも2着となった櫻本あゆみは「昨年の4着よりもいい成績だったし、また頑張りたい」

一瞬勝機ありかと思われた渡邉優美(3着)は「出番は巡ってくると思っています」

強烈な行き足と伸びを武器に戦った高田ひかる(4着)は「エンジン出しに自信がついたシリーズだった」

ベテラン山川美由紀(5着)は「バランスが取れいい仕上がりだったが、判断ミスもあった」

そして、記念初優出だった西橋奈未(6着)は「展開がありませんでした。この悔しさは次に!」

「悔しさ」を前面に出したのは優勝戦最年少の西橋奈未だった。

ファンからは
「レースがうまい」
「ゴールまであきらめない」
「いつも前を抜こうとしている」
「研究熱心」
「ファンを大切にする」
などの声を実際に聞くことができる才媛のデビューは2016年11月17日の三国。20歳だった。
勝率1.75でプロ生活の第一歩をしるすと、すぐに3.58まで上げた西橋奈未。
2020年後期、適用勝率を6.18としてA1昇格にあと1歩まで迫ると、2021年後期(現在の期)に初のA1を手にしている。まさに成長一途なのだ。

また、2020年11月にはボートレース芦屋で開催された男女混合戦で優勝戦1号艇をゲット。インから逃げて初優勝を飾った。
「男女混合戦で優勝するのが目標でした。優勝できてほんとうにうれしいです」と顔をほころばせる姿がファンのハートを射たのは記憶に新しい。

(C)BOATRACE

高校時代、「ひたすら自分との戦い。集中力の塊みたいなところがある」と弓道に打ち込み、歴史が大好きな工業女子(石川県立工業高校卒)が西橋奈未。
幼少期からとても活発で、生まれて6カ月目くらいには鉄棒にぶら下がってしまうほど握力が強かったという。行動が先に先に出るタイプで、口達者な姉とは正反対。なかなかしゃべらない一方で、行動が先行する子ども時代を過ごしている。

そんな男子顔負けの一面がありつつ、小学校では動物の世話に明け暮れてもいた。
「4年生の頃からエサをやったり掃除をしたりしていました。うさぎやにわとり一匹一匹の特徴も分かっていました…」と顔をほころばせる。

と…、西橋奈未はほんとうに幅が広く、ひと言で語り尽くせぬ人物である。それもまだ25歳だ。「まだ見ぬ将来」つまり「次」が楽しみである。
その戦いは明日13日からボートレース徳山で始まる。「マクール杯争奪徳山ヴィーナスシリーズ第9戦」に参戦するのだ。期待したい。

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