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渡邉優美が下関オールレディースVで女子賞金ランキング8位に浮上

2021.07.31

下関オールレディース(7月25日~30日開催)が閉幕した。優勝戦は1号艇の渡邉優美(福岡)【写真3枚とも】がインから逃げ切って快勝。2着に2号艇の田口節子(岡山)、3着に3号艇の浜田亜理沙(埼玉)が入り、3連単1-2-3で750円の1番人気決着となった。

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 勝った渡邉は3月の大村オールレディースに続く今年2回目の優勝で通算6V。下関では初優出初Vとなった。またこの優勝で賞金105万円を獲得。今年の女子賞金ランキングは前日11位から一気に8位へ上昇している。

 渡邉はまだクイーンズクライマックス出場歴なし。2016年は女子賞金ランキング14位(クイーンズクライマックス選考締切時点)、2019年は女子賞金ランキング16位(同)とベスト12入りへあと1歩まで迫ったことはあるが、まだ年末の大舞台には一度も立てていない。

 ネックになってきたのはフライングだ。渡邉は2009年にデビューして今年で13年目のシーズンを迎えているが、通算のフライングが18本。これは105期生のなかでは2番目に多い数字だ(※1番は塩崎桐加で20本)。若手の頃からスタートの速さに定評があったが、それが諸刃の剣にもなってきた。1年間Fゼロで走り切った年はまだ一度もなく、これが賞金ランキングを上げきれない要因のひとつになってきた。

 しかし今年の渡邉は我慢している。2月の住之江戦でFを切ってしまったが、その後はスタート攻勢を意識的に避けている印象。それでも今年7優出2Vと大活躍を見せており、速いスタートを封印しても勝てる力を身につけてきた感がある。ちなみに優勝した今節はゼロ台スタートが1本もなし。優出2着だった前節の児島オールレディースでもゼロ台スタートは1本もなかった。

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 地元福岡でのクイーンズクライマックス出場に向けて気合の走りを見せている渡邉が、今後も注目の存在となることは間違いないだろう。

【2021年女子賞金ランキング】(7月30日現在)
1位 平高 奈菜 29,919,000円
2位 小野 生奈 26,694,266円
3位 遠藤 エミ 24,485,000円
4位 田口 節子 22,348,000円 (下関優勝戦2着)
5位 竹井 奈美 19,353,000円
6位 寺田 千恵 19,326,000円
7位 三浦 永理 18,961,000円
8位 渡邉 優美 18,788,266円 (下関優勝戦1着)
9位 細川 裕子 18,721,000円
10位 守屋 美穂 18,673,000円
11位 浜田亜理沙 18,315,595円 (下関優勝戦3着)
12位 西村美智子 18,249,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
13位 海野ゆかり 17,750,000円 (下関優勝戦4着)
14位 鎌倉  涼 16,817,000円
15位 松本 晶恵 16,692,000円
16位 宇野 弥生 16,669,000円
17位 平山 智加 16,411,000円
18位 大瀧明日香 16,241,000円
19位 中村 桃佳 15,979,000円
20位 大山 千広 15,654,000円

31位 水野 望美 13,390,000円 (下関優勝戦5着)
36位 中田 夕貴 12,613,000円 (下関優勝戦6着)

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