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レースリポート

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若手女子レーサーの先導役 127期・川井萌

2021.07.13

ボートレーサーは登録1586名である。上は74歳の高塚清一(静岡県出身静岡支部)から17歳の神里琴音(沖縄出身福岡支部)まで幅が広い。
うち、女子レーサーは235名。14.8%にあたる。
女子の比率は10年ほど前まで10%前後だったが、近年女子レースの人気を背景に増加している。ファンの期待が選手層を動かしている現実があるのだ。
1期30人前後に占める女子レーサーが3〜5人程度であった当時を想うと、あきらかに変化している。以下は、現在登録されているボートレーサーの人数である。

128期 全28名 女子13名
127期 全28名 女子13名
126期 全24名 女子5名
125期 全27名 女子5名
124期 全25名 女子5名

直近の2期はおよそ半分が女子レーサーである。それも男女混合で競い合うこともある競技である。夢見るだけではやっていけないことは、すでに知っていることだろう。覚悟がなければ結果は残せない。

事実、127期と128期の女子レーサーで初勝利を飾っているのはたったひとり。127期の川井萌(静岡県出身・静岡支部)だけである。
今年5月のまるがめ「ヴィーナスシリーズ ブルーナイターエンジェルCUP」の4日目、大外6コースからトップスタートを決めまくったのだ。

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元競輪選手だった父、川井琢也さんと高校1年生のときにボートレースを見たのがきっかけと話す19歳は「6コースから握って回るスピードある旋回がしたい」と目標を定めプロデビューした。その宣言通り、堂々たるレースで思いをカタチにしたのだ。

さらに、7月5日のとこなめでも4コースから自身2勝目を挙げている。
トップスタートのまくり決着だった。
他艇に惑わされることなくスリットまで加速していけるところが持ち味といっていいだろう。

そんな川井萌はボートレース児島の「オールレディース 第33回瀬戸の女王決定戦」に参戦している。初日のきょうは6コースからコンマ09のトップタイのスタートを切り3着に入っている。(第1レース)
静岡の川井萌…。2日目以降も気にならないはずがない。

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