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転覆から巻き返し図る松本晶恵と平高奈菜 多摩川ヴィーナスシリーズ

2021.04.16

 多摩川ヴィーナスシリーズ(4月15日~20日開催)は2日目が終了した。12Rの「リップルドリーム」は2号艇の遠藤エミ(滋賀)が快勝。2コースから鮮やかなまくりを決めた。遠藤は前半7Rも3コースまくりで1分47秒2の今節最速タイムをマークしており、2日目2連勝の活躍。5・1・1着で予選5位まで巻き返している。

 さて激戦続く多摩川ヴィーナスシリーズだが、3日目の注目カードには6Rを挙げたい。気になる存在は2号艇の松本晶恵【写真下】と6号艇の平高奈菜【冒頭の写真】だ。

<多摩川 3日目 6R 予選>
1号艇 稲生 夏季(東京) 予選35位 4・6・4着
2号艇 松本 晶恵(群馬) 予選25位 2・転・3・2着
3号艇 佐々木裕美(山口) 予選11位 3・4・1着
4号艇 瀧川 千依(広島) 予選31位 5・5・3着
5号艇 佐藤ほのか(東京) 予選42位 6・6・6着
6号艇 平高 奈菜(香川) 予選21位 2・1・転・3着
 ※()内は支部

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 松本は初日11Rでまさかの転覆を喫して減点5を背負うと、巻き返しを図りたかった2日目12Rドリーム戦の1号艇でもイン逃げならず2着と苦戦。2・転・3・2着で予選25位と予選落ちのピンチを迎えている。ちなみに松本の転覆等による失格は、2017年4月以来で約4年ぶりと実に珍しいことだった。

 平高は初日2・1着と上々のスタートを切ったものの、2日目5Rでまさかの転覆を喫して減点5。2・1・転・3着の予選21位とこちらも予選落ちのピンチを迎えている。

 昨年多摩川オールレディース覇者の松本、近況2節連続優出中の平高という有力なV候補が相次いで転覆する波乱の展開に。日本一の静水面とうたわれる多摩川が鋭く牙をむいている。

 ただ多摩川の女子レースは波乱がつきものともいえる。最近の当地女子レースを振り返っても、昨年8月のレディースチャンピオンでは大会2連覇がかかっていた大山千広がまさかのF、昨年11月のオールレディースでは現役女子最多の多摩川7Vを誇る海野ゆかりがまさかの落水で減点5を喫して予選落ち、昨年12月の男女ダブル戦では初日ドリーム戦で清水沙樹、富樫麗加、西橋奈未がまさかの3艇Fと、まさかまさかの連続だ。

 予選突破へ黄色信号がともった松本と平高がここからいかに巻き返すのか注目したいところ。直接対決となる6Rは見逃せない好カードだ。

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