レースリポート
G3大村QCシリーズ戦 大波乱のドリーム戦は海野ゆかりの勝利で20万舟券
2025.12.27
ボートレース大村(ナイター開催)の「G3クイーンズクライマックスシリーズ戦」(優勝賞金225万円)が26日に開幕した。27日には今年の女子賞金上位12人が参加する「第14回プレミアムG1クイーンズクライマックス」の前検業務が行われる。
シリーズ戦の前半は風がまだ強かったこともあり、1Rから安定板を装着してのレース。その影響かどうか定かではないが、1コースが強い当地にもかかわらず初日の1コースは5勝のみ。3連単の万舟券が5本と波乱の幕開けとなった。
その中でも大波乱だったのが初日のメインカード、12Rのドリーム戦。カド4コースからまくり攻めの勝浦真帆に3コースの寺田千恵が抵抗した際に寺田は細川裕子と接触して落水。まくり切って先頭だった勝浦は妨害失格となって、海野ゆかり、松尾夏海、三浦永理がそれぞれ繰り上がった。3連単の6-5-1は20万1340円の115番人気。寺田は大けがではなく打撲のようだったが、無念の途中帰郷となっている。
ドリーム戦覇者になった海野ゆかり(広島出身・広島支部43歳)【冒頭の写真】は、前半4Rは転覆(責任外)だったが、この1着で巻き返しに成功。ただ「事故レースだったので…」とさすがにドリーム後は言葉も少なかった。
予選組に連勝のレーサーは不在だったが、中田夕貴(埼玉出身・埼玉支部33歳)【写真上・左】が2、1着、若狭奈美子(岡山出身・岡山支部37歳)【写真下】が1、2着と好走。2人ともシリーズ組の中では上位評価のモーターだが、中田は「ニードル調整とチルトを下げただけ。それでもいい感じでしたね」と手応え抜群。若狭も「バックで伸びたし、後半は乗り心地もきていた」と好感触。評判のパワーだった勝浦真帆が賞典除外で脱落したことにより、中田・若狭の2人がパワー面ではシリーズを引っ張っていく。
ドリーム戦1号艇だった三浦永理は3着2本。評価の低いモーターで心配されたが、「ノーハンマーでいったけど悪くはなかった」とひと安心といった感触。ドリーム戦で寺田千恵と接触があった細川裕子は「プロペラは大丈夫だと思います。レース前の雰囲気はよかったですよ」と巻き返してきそうな手応えを得ている。
なお、9Rで6着だった湯浅紀香は不良航法を取られて減点10。














