レースリポート
プレミアムG1第14回クイーンズクライマックス/G3QCシリーズ直前「BOATBoy黒須田編集長のドリーム戦解説!」
2025.12.25
プレミアムG1第14回クイーンズクライマックス/G3QCシリーズは、ボートレース大村にて明日から開催。
本記事では、注目ポイントをBOATBoy黒須田編集長が解説する。
皆さん、ぜひ参考に!
ボートレース界の1年を締めくくる大晦日決戦。クイーンズクライマックスはもはや、その年の最後の最後に行なわれるビッグイベントとして、完全に定着した。トップレディースたちが輝くティアラを奪い合う12月31日。彼女たちが奏でる6艇のモーター音が、ボートレースファンにとっての除夜の鐘だ。
今年は、ボートレース発祥の地=ボートレース大村で開催される。第1回大会が行なわれた地で、これが3回目の同大会開催となるが、ナイターで開催されるのはこれが初めて。発祥地の夜は大晦日の夜まで熱狂の渦となる。
大会の進行は例年通り。G3クイーンズクライマックスシリーズがまず12月26日に開幕し、開催3日目となる12月28日にクイーンズクライマックスを戦う12人が合流する。トライアルは3戦で争われ、毎日11Rと12Rで行なわれる。選出基準は今年1月1日からチャレンジカップ(レディースチャレンジカップ)最終日までの女子賞金トップ12。まさに今年の女子戦線の主役たちによる真っ向勝負である。
最注目の存在となるのは、言うまでもなく遠藤エミだ。女子賞金ランクトップで参戦となるが、実に5年連続の首位参戦である。もはや絶対女王と呼ぶべき存在感。しかも、今回は前年覇者としての参戦でもある。また、前回の大村開催だった17年には4戦全勝のパーフェクトでティアラ戴冠。大村ではボートレースの歴史に刻まれた22年SGボートレースクラシックの優勝や、レディースチャレンジカップの優勝もあり、まさしくドル箱水面。今回優勝すれば大会最多3度目の優勝となり、すべてのトピックを独占する勢いである。優勝候補最右翼であることは、もはや言を俟たないだろう。
賞金ランク2位で登場するのは守屋美穂。昨年はSGとG1の準優Fのペナルティにより、女子賞金ランク5位でありながら、出場を逃している。今年はレディースチャンピオンでG1復帰、ボートレースメモリアルでSG復帰を果たし、ボートレースダービーでは準優進出。そして11月のレディースチャレンジカップでは4カドまくり一撃で優勝を果たして、堂々たる成績でこの大会復帰を果たした。守屋はそのレディースチャレンジカップを含め、G2は5Vの実績。うち1つは男女混合のモーターボート大賞だ。しかし、いまだG1制覇は果たしておらず、もはや七不思議とも言える。大村で悲願達成となるのかどうかがこの大会の焦点のひとつと言える。
今年新設されたPG1、スピードクイーンメモリアルの初代覇者として乗り込むのが平高奈菜。クイーンズクライマックスは20年に優勝しており、今回は2度目の戴冠を目指すこととなる。その20年を含め、3年連続優勝戦1号艇というひとつの快挙を果たしながら、21年と22年は田口節子に連敗を喫するという屈辱も味わっている大会。苦しい記憶を払拭するためにも、今年2度目のPG1制覇を果たしたい。
久々のクイーンズクライマックス出場を果たしたのはまず小野生奈。21年以来4年ぶりの出場だ。17年の当地大村大会では、遠藤エミとともにトライアル初戦と第2戦を連勝し、優勝を争った。第3戦で2着に敗れ、3戦全勝の遠藤に優勝戦1号艇を譲る格好となって、優勝も逃すこととなってしまったが、その雪辱も果たす大会にしたい。
そして、なんと10年ぶりの出場となるのは鎌倉涼。今年はレディースチャンピオンでG1初制覇を果たし、タイトルホルダーとして堂々クイーンズクライマックスに帰って来た。この大会は過去3回出場しており、そのすべてで優出。そう、今のところ優出率100%!その数字をキープできるのか、そのうえでティアラ初戴冠を果たせるのか、おおいに注目したい。
初出場は2人で、まずは實森美祐。昨年は同期の西橋奈未が初出場を果たし、今年も連続で出場。初の大舞台に同期とともに臨めるのは心強いことだろう。大村では2優出の実績もあり、水面実績は問題ない。ちなみに過去13回のうち、29歳の選手が4回優勝している。實森と西橋はまさに“29歳の法則”の該当選手だ。
もうひとりは高憧四季。登番5000番台の選手による初のクイーンズクライマックス出場となる。今年は夏以降に爆走モードに入り、ピンラッシュを演じて5優出2優勝の大活躍。主武器は何といってもまくり強攻で、今年は女子選手のなかで最もまくりでの1着が多い選手となっている。この大舞台で果敢な攻撃がどこまで決まるのか、おおいに楽しみにしたい。













