レースリポート
クイーンズクライマックスTRは28日初戦 鎌倉涼が求めるは操縦性基本での足の強さ
2025.12.23
ボートレース界最高峰の戦いSGグランプリは桐生順平が優勝、8年ぶり2回目の戴冠を達成した。年間獲得賞金額は2億3612万円超。堂々たる賞金王である。
それでも、大会を振り返り「足りない部分がよく分かりました。来年はイチからやり直します!」と自戒。2026年は再スタートの年となりそうだ。
興奮冷めやらぬ年末、ボートレース界にはもう1つのタイトル争いがある。
26日、ボートレース大村(ナイター開催)で始まる「プレミアムG1第14回クイーンズクライマックス(優勝賞金1700万円)&G3クイーンズクライマックスシリーズ(優勝賞金225万円)」である。
「プレミアムG1クイーンズクライマックス」に出場できるのは賞金ランキング上位の女子12名。トライアルは28日が初戦で、大みそか31日が優勝戦だ。
ちなみに、過去の優勝者は以下のとおりである。
第1回(大村)三浦永理(3コースまくり差し)
第2回(芦屋)平山智加(1コース逃げ)
第3回(住之江)日高逸子(1コース逃げ)
第4回(福岡)川野芽唯(4コース恵まれ)
第5回(平和島)松本晶恵(1コース逃げ)
第6回(大村)遠藤エミ(1コース逃げ)
第7回(平和島)松本晶恵(1コース逃げ)
第8回(徳山)今井美亜(3コースまくり差し)
第9回(浜名湖)平高奈菜(1コース逃げ)
第10回(福岡)田口節子(2コースまくり)
第11回(住之江)田口節子(2コース差し)
第12回(多摩川)浜田亜理沙(1コース逃げ)
第13回(蒲郡)遠藤エミ(1コース逃げ)
※第3回大会(2014年)より大みそか決戦となった。
今大会の見どころの1つは遠藤エミの動向。優勝すれば大会2連覇、3回目のクイーンとなるが、その強さの秘密について次のような指摘がある。
「デビュー当時から取り組む姿勢がまったく変わっていません。これだけ実績を重ねても、妥協せずできることを尽くす…。その努力は完璧といってもいいくらいです」。
こう遠藤を語るのは、賞金ランキング5位で10年ぶりにクイーンズクライマックスに出場する鎌倉涼(大阪出身・大阪支部36歳)【写真2枚】。そういう鎌倉涼自身も次への準備を怠らないタイプだが、遠藤はそれをはるかに上回っておりリスペクトしているというのだ。
それでいて、鎌倉は「(対戦相手は)ライバルであり敵」とも語っており、勝つために最善を尽くす構えを見せている。
鎌倉は「舟足は操縦性重視。乗りやすいというコメントを出していたらいいと思ってください。でも、それだけで勝てる世界ではないので、足の強さも求めます」とファンを前に語っている。
その鎌倉涼と遠藤エミは28日の12Rトライアル初戦で対戦することになっている。注目したい。












