レースリポート
尼崎プリンセスカップ 鎌倉涼が4艇立て優勝戦で逃げ 好リズムで次節QCへ
2025.12.12
ボートレース尼崎の「ヴィーナスシリーズ第18戦 尼崎プリンセスカップ」(12月7日~12日開催)は12日、最終日を迎えた。
優勝戦はまさかのアクシデントとなった。展示航走で3号艇の平高奈菜(愛媛出身・香川支部)が落水。そのすぐ後ろを走っていた4号艇の山口真喜子(長崎出身・長崎支部)は事故艇と接触して転覆。平高は選手責任の欠場、山口は選手責任外の欠場となり、レースは4艇立てで行われることになった。
進入は12/56の2対2。1マークは1号艇の鎌倉涼(大阪出身・大阪支部36歳)【写真2枚】が1コースから先マイ。2号艇の實森美祐(広島出身・広島支部)が2コースから鋭く差して迫る展開となった。しかし接戦になるかと思われたが、パワーに勝る鎌倉がバック直線で2艇身ほどのリードを奪って先行。2マークを先取りした鎌倉が後続を突き放して勝負は決した。3着には6号艇の安井瑞紀(岡山出身・岡山支部)が入り、3連単1-2-6は500円の2番人気。なお、欠場となった3と4に関する舟券は返還。
勝った鎌倉は8月の浜名湖PG1レディースチャンピオンに続く今年2回目の優勝で通算23V。尼崎では2015年男女ダブル戦と2020年ヴィーナスシリーズに続く当地3回目の優勝となった。
今節の鎌倉は1・1・2・2・3・1・1・5・1・1着。2連対率2位の好モーター9号機を引き当て、初日に4コースまくり差しと1コース逃げで連勝を飾ってさっそくハイパワーを披露。4日目にも3コースまくりと1コース逃げで連勝をマークし、予選をオール3連対でトップ通過した。そして準優・優勝戦は1コースから逃げ切って快勝。約4カ月ぶりの優勝を手にした。
なお優勝戦の鎌倉の勝ちタイムは1分46秒6。3日目に中田夕貴が出したタイムに並ぶ今節最速タイだった。2027年多摩川スピードクイーンメモリアル(選考期間:2025年12月1日~2026年11月30日)の尼崎選考タイムでも両者が1位タイとなっている。
鎌倉の次節は12月28日(シリーズ3日目)からトライアルが始まる大村PG1クイーンズクライマックス(QC)。10年ぶりに年末の大舞台に臨む。鎌倉はこれまでQCに3回(2013~2015年)出場しているが、結果は優出3着、優出3着、優出5着で、いずれも優勝戦までは勝ち上がったが優勝には届かなかった。尼崎優勝で弾みをつけて大村に向かう鎌倉が、ティアラ初戴冠を果たすのか注目したい。
【今節上がりタイムベスト10】
1位 1分46秒6 鎌倉 涼 最終日12R
1位 1分46秒6 中田 夕貴 3日目10R
3位 1分46秒7 鎌倉 涼 4日目2R
4位 1分46秒8 實森 美祐 3日目12R
5位 1分46秒9 實森 美祐 4日目5R
6位 1分47秒1 中田 夕貴 5日目6R
6位 1分47秒1 大廣 咲季 3日目5R
6位 1分47秒1 武井莉里佳 2日目1R
9位 1分47秒2 實森 美祐 5日目11R
9位 1分47秒2 實森 美祐 3日目3R












