蒲郡　ガマの女王決定戦　パワフルモーターの地元24歳・松田真実がひと暴れ！

　ボートレース蒲郡の「G3オールレディース 三遠ネオフェニックス杯争奪 ガマの女王決定戦」（優勝賞金125万円）が1日、ナイター6日間シリーズで開幕した。初日のオープニングは北西からの右横風1メートル。時折、無風になることもあったが、横風と向かい風が風速2メートル以下のコンディションだった。

　初日の決まり手は逃げが最多の7本、抜きは1コースからの抜き1本を含み計3本、まくりと差しが1本ずつ。配当面では9Rで3連単万舟券が1本。その9Rは新田芳美(徳島出身・徳島支部55歳)【写真下】が4カドからまくり、山下友貴、西村歩が続いての3連単4-6-3で1万6660円だった。

　快勝の新田は「足は伸び寄りで悪くないです」とニッコリ。「前半は追い上げ（4R6枠3着）も利いたし、いいと思います。あとは波の中に入るとモゴモゴするので、チルトを0度からマイナスにすることも考えます」と話した。2日目は9R1枠が出番だ。

　初日は今井裕梨2･1着、魚谷香織2･2着、山下友貴も2･2着と3人が2走2着以上の発進を決めた。ドリーム戦を1コースから逃げ切った今井裕梨(群馬出身・群馬支部41歳)【写真下】は「プロペラをたたき変えてみたけど、（2連対率）40％台の感じがしないんですよね」と勝っても渋い表情。「リングが気になったので本体を点検してみました。また、乗りながら考えてみます」と調整の方向性はまだ定まっていない様子。2日目は6R6枠と11R4枠の2走だ。

　初日は決まり手の抜きが3本も発生したが、2Rで地元の松田真実(愛知出身・愛知支部24歳)【冒頭の写真】が1コースから先行していた本部めぐみを2周2マークで差し切り、幸先の良い滑り出しを飾った。

　松田は「モーターがいいですね。周りからも『回ってからがいいね』と言われたし、全体的にいい感じだと思います」と満面の笑み。「起こしも安定しているし、スタートが決めやすかったです」と好感触を口にした。松田の54号機は、10月のG1・70周年記念では深谷知博が乗って準V。その後も中村桃佳、池永太と3節連続優出。前操者の古川誠之は予選で転覆をしたが、その後も3勝してパワーに陰りがないことを証明している。松田の2日目は6R1枠と10R4枠、来期勝率3.79でまだB1級だが、パワフルな走りを魅せるか。

　なお、初日1Rを走った三嶌こころは待機行動違反でマイナス7点、ドリーム戦転覆の藤原菜希は不良航法と合計でマイナス15点となった。