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レースリポート

(C)BOATRACE 原村百那(中央)

下関オールレディースに参戦中 初ヒットに挑む134期の原村百那に注目

2025.11.22

「学生時代は、ボールが飛んで来い!って思いながら守備についていました」。
こう話すのは、ボートレース下関(ナイター)で開催されている「G3オールレディース ジュエルセブンカップ」に追加あっせんされた原村百那(山口出身・山口支部23歳)【写真2枚】。小学1年生からボートレーサーになるまでの14年間、野球をやり通したアスリートである。
在籍した福岡の折尾愛真高校は「全寮制で厳しい環境…。精神力を鍛えられました。レギュラーを外されこともありましたが、そういう時こそ大きな声を出していました」と語る。苦しくとも、うつむいたり、ふてくされるような姿は見せなかったが、悔しさがこみ上げてきて「相部屋の布団の中で声を出さないように泣いた…」こともあったという。涙は向上心の裏打ちである。

製造業で社会人生活を3年ほど経験。2回目の受験で養成所入りしたが、「お世話になった会社ですし、けじめとして3年間勤めました」と語るところに人間性が表れている。

「全部自分で決められる世界だからこそ、がんばりがいがあります」と語る原村百那には課題がいっぱい。だからこそ、一つひとつクリアしていこうと、自宅でプロペラをたたく練習も行っている。

さらに、乗艇練習では「ボートをしっかりグリップさせるターン技術を身につけたい」と考えていて、そのために「視線をどこに送るかといったことから学んでいる最中」という。まさに努力家である。

(C)BOATRACE 原村百那

2024年5月の下関デビュー以来、現在までの230走すべてをダッシュ戦で通している原村百那だが、「まだ水神祭を飾っていませんし、スローに入ることは考えていません」ときっぱり。ここにも自らの課題を一つひとつクリアしていこうという姿勢がにじみ出ている。となれば、まずは初ヒットを放つことを願うばかり。注目したい。下関の4日目は2R5号艇と8R進入固定の6号艇で登場する。

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