田口節子が大村優勝で2場所連続V　女子賞金ランキング15位に急上昇

　ボートレース大村（ナイター）での「オールレディース競走」（9月27日～10月2日開催）が終了した。2日の優勝戦は1号艇の田口節子（岡山出身・岡山支部）が快勝。1コースからコンマ18のスタートで逃げ切った。2着は1マークつけ回り、ゴール前では田口のすぐ後ろまで迫った3号艇の遠藤エミ（滋賀出身・滋賀支部）。3着には今節が初優出だった6号艇の北村寧々（長崎出身・長崎支部）が平山智加や川野芽唯と道中好ファイトを演じて競り勝ち入線。3連単1-3-6は2630円の9番人気だった。また、5号艇の小芦るり華は今節初めてチルトを3度にしたが、大外から不発で6着となった。

　勝った田口は前節の児島オールレディースに続く2場所連続Vで今年3回目の優勝。通算では76回目の優勝となった。大村では2005年オール女子戦、2017年オールレディース、2023年ヴィーナスシリーズに続く4回目の優勝。

　表彰セレモニーで田口は「ちょっと自信なかったので、本当にホッとしています。節っちゃん!という声援がすごく聞こえて頑張ろうと思っていました。いつもなんですが、優勝戦の1号艇はすごく緊張します。(遠藤選手を)なんとか振り切れました。大村は優勝を何回もさせてもらって大好きです。ちょっと厳しいですが、年末はもし12人に入れなくても盛り上げられるように、また戻ってきたいです」と語り、大きな拍手を浴びていた。

　田口はこの優勝で賞金125万円を獲得。今年の女子賞金ランキングは前日20位から一気に5人抜きで15位まで上がってきた。

　今年の田口は2月の浜名湖PG1スピードクイーンメモリアルで準優フライングを切ったのが響いて賞金女王戦線で大きく後れを取り、8月末の時点で女子賞金ランキングは26位という位置。PG1クイーンズクライマックス（QC）の出場ボーダーまでは約432万円も差があり、逆転は絶望的な状況かと思われた。しかし9月から児島オールレディースと大村オールレディースで2場所連続Vを飾る快進撃。この2節だけで500万円近い賞金を上積みし、女子賞金ランキング15位まで急上昇するとともに、QC出場ボーダーまでの差もあっという間に約227万円へ縮まった。

　この勢いなら大逆転劇を演じても不思議ではないだろう。次節は10月10日からの芦屋ヴィーナスシリーズ、次々節は10月21日からの津SGボートレースダービーとなっており、どんな走りを見せるのか目が離せない。2年ぶり8回目のQC出場をめざして底力を見せ始めた田口が、年末にここ大村でのクイーンズクライマックス＆シリーズ戦にどんな立場で戻ってくることになるのか注目だ。


【2025年女子賞金順位】（10月2日終了）
1位　遠藤　エミ　47,469,332円（優出2着）
2位　平高　奈菜　39,043,065円
3位　守屋　美穂　34,688,532円
4位　浜田亜理沙　34,304,000円
5位　渡邉　優美　34,279,000円
6位　鎌倉　　涼　33,976,466円
7位　川野　芽唯　32,969,000円（優出4着）
8位　平山　智加　29,734,733円（優出5着）
9位　三浦　永理　29,269,546円
10位 實森　美祐　28,627,066円
11位 西橋　奈未　28,423,666円
12位 小野　生奈　27,615,000円
―クイーンズクライマックス出場ボーダー
13位 寺田　千恵　26,406,200円
14位 細川　裕子　26,405,813円
15位 田口　節子　25,348,200円（優勝）
16位 高憧　四季　25,319,999円
17位 勝浦　真帆　25,220,732円
18位 長嶋　万記　24,946,179円
19位 海野ゆかり　24,845,000円
20位 宇野　弥生※24,505,066円
21位 岩崎　芳美　23,605,133円
―レディースチャレンジカップ出場ボーダー
22位 深川麻奈美※23,215,660円
23位 高田ひかる　23,183,023円
24位 大瀧明日香　23,012,479円
25位 松尾　夏海　22,957,733円
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38位 小芦るり華　20,364,199円（優出6着）
93位 北村　寧々　12,669,000円（優出3着）
（※宇野弥生、深川麻奈美はF休みによりレディースチャレンジカップ不参加が確定）