若松ヴィーナス　實森美祐が西橋奈未との同期対決制し優勝　女子賞金10位に浮上

　ボートレース若松（ナイター）の「ヴィーナスシリーズ第14戦マクール杯ナイトプリンセスカップ」（9月14日～19日開催）が終了した。19日の優勝戦は2号艇の實森美祐（広島出身・広島支部29歳）【写真2枚】が快勝。2コースからコンマ16のトップスタートを決めて差し切った。2着は1号艇の西橋奈未（石川出身・福井支部）で119期のワンツー。3着には3号艇の川野芽唯（福岡出身・福岡支部）が入り、3連単2-1-3で3130円の14番人気となっている。

　勝った實森は1月の児島ヴィーナスシリーズと7月の宮島男女ダブル戦に続く今年3回目の優勝で通算4V。若松では当地初Vで、ナイターでは2023年11月の丸亀男女ダブル戦でデビュー初Vを飾って以来2回目の優勝となっている。

　勝ち上がりのピットで實森は「まさか優勝できると思っていなかったので、うれしいです。(西橋選手との競りは)もうずっと怖かったです。やめてくれ、と思いながら走っていました(笑)。若松初優勝もうれしかったです、花火がきれいで…。ヤングダービーもしっかりいいレースができるように頑張ります」と語っていた。

　今節の實森は4･1･2･1･1･2･4･6･1･1着。8月のSGボートレースメモリアルで瓜生正義が優勝戦1号艇（2着）に乗った注目モーター14号機を前検日に引き当てると、初日ドリーム戦で2コース差しを決めてさっそく好パワーを披露するなど、予選2位に入る活躍を見せ、準優では1コースから逃げ切って優出切符を手にした。そして優勝戦では鮮やかな2コース差しを決めて西橋との同期対決に勝利。シリーズ開幕直前の9月11日が誕生日だった實森にとって、最高の形で29歳のスタートを切る優勝となった。

　實森はこの6日間で賞金約211万円（優勝賞金105万円）を獲得。今年の女子賞金ランキングは今節前検時点（9月13日時点）で12位だったが、10位までランクアップした。PG1クイーンズクライマックス初出場に向けて大きな一歩となっている。そして次節に控える地元宮島でのPG1ヤングダービー（9月23日～28日開催）に向けて弾みをつける優勝となった。

　西橋は無念の2着。それでも今節7勝をマークする大活躍を見せ、この6日間では約204万円と實森と遜色ない賞金を獲得した。今年の女子賞金ランキングは今節前検時点の13位から11位に浮上。2年連続クイーンズクライマックス出場へ一歩前進している。

　また高憧四季は優勝戦こそ6着に終わったものの、今節は見せ場たっぷりのレースを連発。この6日間で約143万円を加算し、今年の女子賞金ランキングは今節前検時点の23位から16位まで急上昇だ。G2レディースチャレンジカップ出場圏内に浮上し、今後の走りがますます楽しみになってきた。なお西橋と高憧も次節は宮島ヤングダービーとなっており目が離せない。

【2025年女子賞金順位】（9月19日終了時）
1位　遠藤　エミ　43,999,332円
2位　平高　奈菜　39,043,065円
3位　浜田亜理沙　33,358,000円
4位　渡邉　優美　32,929,000円（優出4着）
5位　守屋　美穂　32,580,532円
6位　鎌倉　　涼　32,204,466円
7位　川野　芽唯　31,285,000円（優出3着）
8位　三浦　永理　27,903,546円
9位　平山　智加　27,806,733円
10位 實森　美祐　27,089,066円（優勝）
11位 西橋　奈未　26,940,666円（優出2着）
12位 小野　生奈　26,137,000円（優出5着）
――クイーンズクライマックス出場ボーダー
13位 細川　裕子　26,059,813円
14位 寺田　千恵　25,639,200円
15位 宇野　弥生　23,628,066円
16位 高憧　四季　23,625,999円（優出6着）
17位 長嶋　万記　23,260,179円
18位 海野ゆかり　23,223,000円
19位 勝浦　真帆　22,957,732円
20位 田口　節子　22,756,200円
――レディースチャレンジカップ出場ボーダー
21位 岩崎　芳美　22,727,133円
22位 深川麻奈美　22,585,660円
23位 川井　　萌　22,569,089円
24位 松尾　夏海　22,292,733円
25位 高田ひかる　21,998,023円