
レースリポート

江戸川は前田紗希と中田夕貴が奮戦! 沖縄出身・中尾優香もメキメキ上達
2025.09.03
ボートレース江戸川では2日に「ヴィーナスシリーズ・Yes!銀座高須クリニック杯」(準優2個レース制・優勝賞金100万円)が開幕した。
初日は前検に引き続き、南方向からの追い風(8~10メートル)が強く吹き、1Rから安定板を装着、6Rからは周回を短縮して2周戦でレースが行われた。
初日のメインカード12R「江戸川選抜」も、追い風8メートルで潮止まり、波高20センチオーバーという難しい水面状況で行われ激戦となった。メンバーは1枠から浜田亜理沙、長嶋万記、今井裕梨、渡邉優美、高憧四季、西橋奈未の6人。進入は枠なりの3対3。スタートは1コースから浜田がコンマ17の仕掛けで先行し1マークを先取りしたが、追い風に流されたのかターンマークを大きく外してしまう旋回に…。
この隙をまず長嶋が差したが、後から差した渡邉優がバックストレッチで伸びてトップに立ち、2マークを先マイ。1マーク最内差しから2マーク手前で外に開いていた西橋が、2マークを巧みに差して2周ホームでは先頭・渡邉優の内側にまで並びかけた。2周1マークは西橋が先マイ、渡邉優はこれを再度差し返して首位を取り返し1着ゴールへ。西橋は惜しくも2着。一番差しから粘り込んだ長嶋が3着。3連単は4-6-2で2万9050円で84番人気の高配当決着となった。
勝った渡邉優は「(勝てたのは)たまたまだし、足は弱いんじゃないですか、もっと全体に欲しいです」と勝利後も浮かれることなく冷静に機力診断を下していた。むしろ気配面で目を引いたのは今井裕梨と高憧四季。西橋もプロペラ調整で明らかにレース足をパワーアップさせている印象だった。
予選組では前田紗希(埼玉出身・埼玉支部32歳)【冒頭の写真】と中田夕貴、この埼玉支部2人の気配がいい。両者ともに回ってからの中間速にパワー感が出ており、バックストレッチでは前方艇にグッと追いついていく足色。3年前に当地でデビュー初優勝を飾っている前田は、初日1、2着で2日目は8R6枠の1回乗艇。

一方の中田夕貴(埼玉出身・埼玉支部32歳)【写真上】は初日は1、6着。後半は荒れ水面での6枠戦で大敗してしまったが、機力面は間違いなくいい。2日目は11R3枠で、攻撃力が発揮できる枠番での登場。前田、中田ともに好レースに期待が持てそうだ。

また、もう1人若手で注目したいのが中尾優香(沖縄出身・福岡支部24歳)【写真上】だ。初日は4R2枠の2コース戦で、1コースの格上・清埜翔子を差して撃破し白星を飾っている。近況はメキメキ腕を上げており、今期勝率(5月~)は初日を終えた段階で72走5.97。
好調の要因について中尾は「メンタルの強化と練習。前よりレースで動揺しないで走れるようになっています」と話している。「A1級にはいつも上がりたいと思って走っているし、なれると思っても走っています」と強い向上心を持ってレースに挑んでいる。2日目は4R3枠と9R4枠での2回走り。穴党は要チェックとなりそうだ。