
レースリポート

鎌倉涼が「次はない」と覚悟を決め初の女王戴冠! 浜名湖レディースチャンピオン
2025.08.12
ボートレース浜名湖の「プレミアムG1第39回レディースチャンピオン」(優勝賞金1300万円)は11日、最終日の12Rで優勝戦が争われた。最終日は終日南からの強い向かい風が吹き、1Rから最終12Rまで安定板を装着して行われた。
優勝戦はピット離れに優劣がなく、スタート展示どおり折り合いのついた枠なり3対3で大時計の12秒針が動き始めた。スリットでは4カドの平山智加がコンマ07を決めたが、スロー勢が伸び返したことにより平山は差しを選択。1コースの鎌倉涼(大阪出身・大阪支部36歳)【写真4枚】が先マイ有利に逃げ態勢を築いた。

2コースの遠藤エミは一番差しに構えたが、バックストレッチは鎌倉に及ばず、二番差しの平山と並走に。2マークは遠藤が外を握って回って平山を競り落とした。そこから先頭を走る鎌倉を猛追したが、3連覇を成し遂げることはできなかった。3着は平山がキープして3連単の1-2-4 は880円の1番人気だった。なお、5着でゴールした勝浦真帆は不良航法。
ピットへ帰還した鎌倉は「うれしいです。ホッとしています」が第一声。「このチャンスをものにしないと、次はないなと思っていきました」と決死の覚悟で臨み見事に栄冠をつかんだ。レース後には水神祭も行われた。

モーターの仕上がりについては、26号機の2連対率は28%と心もとなかったが、今節は夫である深谷知博が用意してくれたプロペラゲージが味方になってくれた。「そのゲージをメインに調整をしました。おかげで優勝することができました」と機歴以上のパワーを引き出したことも勝因の1つだ。

鎌倉は2023年9月に多摩川、浜名湖と2節連続でフライングをしてしまった。この影響により翌期はB1級に陥落した時期もあった。「成績が悪い時でも支えてくれた方や、ファンの方の声援が力になっていました。期待に応えたいと思っていたし、恩返しができて良かったです」と感謝の気持ちを表した。そして「ずっとこのタイトルを取りたくて選手を続けていました。これからもさらに上をめざして頑張ります」と力強いメッセージ。この優勝が通算22回目、G1は5回目の優出で初の優勝劇だった。
優勝賞金1300万円を上積みさせ、今年の鎌倉の獲得賞金は2944万円となり、遠藤エミ、平高奈菜、浜田亜理沙に次ぐ女子レーサー第4位にジャンプアップした。