
レースリポート

鎌倉涼が「上位だと思いたい」と28%機で初の女王へ逃走! 浜名湖レディースチャンピオン
2025.08.11
ボートレース浜名湖の「プレミアムG1第39回レディースチャンピオン」(優勝賞金1300万円)は10日、準優勝戦3個レースが終了。勝ち上がりの6レーサーにより、11日の最終日12Rで優勝戦が争われる。
前日の5日目は雨が降る中で1Rが開始された。南からの向かい風が強く9Rまでは安定板を装着していたが、準優の10R以降は外されてレースが行われた。
準優を振り返ると第一弾の10Rは1コースの遠藤エミ(滋賀出身・滋賀支部37歳)【写真下】が好スタートから逃げ切り、勝浦真帆が5コースからまくり差しで2着を確保した。

勝った遠藤は「ホッとしています」が第一声。「差されたかなと思ったけど、そこからすごく押してくれました」と13号機に感謝した。この10Rから安定板が取り外され、時間の少ない中での調整となったが、「安定板が付いた状態なら今節で一番良かったです。(準優は)バタバタだったけど、合った状態なら全部の足がいいと思います」とパワー面に不満はない。優勝戦は2枠からレディースチャンピオン3連覇に照準を合わせている。
続く準優11Rは、1枠の鎌倉涼(大阪出身・大阪支部36歳)【冒頭の写真】が1コースから先マイを果たし、2コースから差した渡邉優美をバックストレッチの2マーク寸前で振り切った。2着争いは大接戦になったが、渡邉が富樫麗加と山口真喜子にギリギリ競り勝ち優出を果たした。
鎌倉は「準優は少し合っていなかったけれど、日に日に良くなっているし、28%のモーターにしては動いています」と機歴以上の仕上がり。序盤は伸び寄りだったが、バランスも取れてきた。「みんないいと思うので、伸びていくとかはないですけど、上位だと思いたいです」と話した。優勝戦は絶好枠でのエントリー。初タイトルをめざして逃げあるのみだ。
準優ラストの12Rは、1コースの平山智加が先マイ態勢に入ったところを3コースの松尾夏海(愛媛出身・香川支部33歳)【写真下・中央赤色】がズバッとまくり差しで突き抜けた。地元の長嶋万記が優出へ執念を燃やし2番手の平山を追いかけたが、あと一歩及ばず平山が最後の優出切符を手にした。

快勝の松尾は「すごく気持ち良かったです」と会心のレースに大喜び。「まくり差しが決まりそうな隊形だったので、それだけを狙っていきました」と心境を明かした。このまくり差しは、4日目の反省が生きている。「4日目12Rはまくり差しにいけないような舟の返りだったので、そこを調整して、すごくいい仕上がりでした。伸びも出足も上位あるんじゃないかなと思っています」とアピールした。優勝戦は3枠から準優の再現を狙う。
優勝戦のメンバーは次のとおり。記念はSG・G1、通算はデビュー以来の全優勝回数。
<浜名湖 最終日 12R 優勝戦>
1枠 鎌倉 涼(大阪・大阪)記念V0 通算V21
2枠 遠藤エミ(滋賀・滋賀)記念V6 通算V46
3枠 松尾夏海(愛媛・香川)記念V0 通算V4
4枠 平山智加(香川・香川)記念V3 通算V43
5枠 渡邉優美(福岡・福岡)記念V0 通算V18
6枠 勝浦真帆(岡山・岡山)記念V0 通算V4
※()内は出身・支部の順