
レースリポート

浜名湖レディースチャンピオン 準優は女子賞金40位以下の鎌倉涼や藤原菜希が一発
2025.08.09
ボートレース浜名湖での「プレミアムG1第39回レディースチャンピオン」(8月6日~11日開催)は9日、予選4日間が終了。10日に行われる準優勝戦のメンバー、ベスト18が決まった。
予選ラウンドは波乱含みの展開となり、今年の女子賞金ランキング上位12人のうち準優に進出したのは遠藤エミ(女子賞金ランキング2位)、渡邉優美(同5位)、細川裕子(同7位)のわずか3人だけ。3位の浜田亜理沙、4位の守屋美穂、6位の川野芽唯、8位の實森美祐らが予選落ちに終わった。13位以下のレーサーが数多く準優出を果たしており、年末のプレミアムG1クイーンズクライマックスへの出場権争いは先が読めない展開になってきた。
準優は女子賞金ランキングを頭に入れたうえで観戦したいところ。準優の組み合わせと今年の女子賞金ランキング(8月9日、20時時点)は以下のとおり。
<浜名湖 5日目 10R 準優勝戦>
1枠 遠藤 エミ(滋賀・滋賀)女子賞金2位
2枠 深川麻奈美(熊本・福岡)女子賞金27位
3枠 向井 美鈴(山口・山口)女子賞金42位
4枠 岩崎 芳美(熊本・徳島)女子賞金20位
5枠 勝浦 真帆(岡山・岡山)女子賞金30位
6枠 高田ひかる(三重・三重)女子賞金21位
※()内は出身・支部の順
10Rは2号艇の深川麻奈美に注目したい。今節ここまで1・3・2・1・6着。3日目終了時点では予選首位だったが、4日目に痛恨の6着大敗を喫して予選4位まで後退した。ただ舟足は良好なだけに準優も目が離せない存在になる。
深川は今年の女子賞金ランキングが現在27位。クイーンズクライマックス出場ボーダーまでは約406万円差、レディースチャレンジカップ出場ボーダーまでは約87万円差という状況だ。今年のレディースチャレンジカップは福岡での開催。地元での大舞台に立つためにも、ここで優出して大きな賞金を上積みしたい。
<浜名湖 5日目 11R 準優勝戦>
1枠 鎌倉 涼(大阪・大阪)女子賞金41位
2枠 渡邉 優美(福岡・福岡)女子賞金5位
3枠 富樫 麗加(東京・東京)女子賞金103位
4枠 海野ゆかり(広島・広島)女子賞金16位
5枠 小野 生奈(福岡・福岡)女子賞金15位
6枠 山口真喜子(長崎・長崎)女子賞金35位
11Rの1号艇は鎌倉涼(大阪出身・大阪支部36歳)【冒頭の写真】だ。3・1・3・1・4・2着の活躍で予選2位に入った。鎌倉は今年1コースで29戦24勝の1着率83%という女子トップクラスの数字。その力を準優で見せつけるか。
鎌倉は今年の女子賞金ランキングが現在41位。クイーンズクライマックス出場ボーダーまでは約619万円の大きな差があるが、今節もし優勝(賞金1300万円)すればもちろん一気に出場圏内へ浮上できる。またレディースチャレンジカップ出場ボーダーまでは約300万円差。これは今節優出3着(賞金360万円)でも届く数字だ。賞金女王戦線に加わるためにも、まずは準優を突破して優出切符を確保したい。

<浜名湖 5日目 12R 準優勝戦>
1枠 平山 智加(香川・香川)女子賞金13位
2枠 刑部亜里紗(静岡・静岡)女子賞金63位
3枠 松尾 夏海(愛媛・香川)女子賞金29位
4枠 長嶋 万記(静岡・静岡)女子賞金23位
5枠 細川 裕子(愛知・愛知)女子賞金7位
6枠 藤原 菜希(大阪・東京)女子賞金73位
12Rは6号艇の藤原菜希(大阪出身・東京支部39歳)【写真上・左側】に注目だ。3・6・1・1・5・3着で予選18位に入り、ギリギリで準優切符を獲得した。
藤原は昨年クイーンズクライマックス初出場を果たしたが、今年は相次ぐフライングで苦しみ、女子賞金ランキングは現在73位。クイーンズクライマックス出場ボーダーまで約1038万円、レディースチャレンジカップ出場ボーダーまで約720万円も差がある。この差を埋める方法はもはや1つだけ、今節優勝するのみだ。2年連続のクイーンズクライマックス出場へ夢をつなぐことができるか、今節残り2日間にかかっている。