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夏の女王争う浜名湖はまくり差し出現率全国一 藤原菜希や長嶋万記の得意ワザ

2025.08.06

 ボートレース浜名湖の「プレミアムG1第39回レディースチャンピオン」(8月6日~11日開催)が開幕した。前検日と同様に向かい風が強くなり、10R以降は安定板装着となった。初日メインカードの12Rドリーム戦は、3号艇の渡邉優美(福岡出身・福岡支部)が快勝。1号艇の守屋美穂(岡山出身・岡山支部)と2号艇の遠藤エミ(滋賀出身・滋賀支部)が1マークで競り合って流れる間に、3号艇の渡邉が3コースから鮮やかに差し抜けた。2着には1号艇の守屋、3着には5号艇の土屋千明(群馬出身・群馬支部)が入り、3連単3-1-5で1万180円の30番人気となっている。

 さて激闘の幕が開けた浜名湖決戦だが、初日の決まり手内訳は逃げ4本、まくり差し3本、差し2本、抜き2本、まくり1本。多彩な技が飛び交う一日となった。

 なかでも目立ったのが"まくり差し"だ。2Rで寺田千恵が4コースまくり差し、7Rで山川美由紀が5コースまくり差し(3連単1万7550円)、8Rで長嶋万記が4コースまくり差しを披露。浜名湖らしい展開となった。というのも浜名湖は最近1年間(2024年8月6日~2025年8月5日)のまくり差し出現率が16.9%もあり、これは全国24場のなかで断トツの数字だ。

【最近1年間 まくり差し出現率上位5場】
1位 浜名湖 16.9%
2位 桐生  14.5%
3位 蒲郡  13.9%
4位 平和島 13.5%
5位 びわこ 13.3%

 2日目以降もまくり差しが舟券のカギを握ってくる可能性が高いだろう。今節出場メンバーのなかでの最近1年間(2024年8月6日~2025年8月5日)のまくり差し1着本数ベスト10は以下のとおり。

【最近1年間 まくり差し1着本数ベスト10】
1位 藤原 菜希 14本
2位 長嶋 万記 12本
3位 倉持 莉々 11本
4位 守屋 美穂 10本
5位 宇野 弥生 9本
5位 深川麻奈美 9本
7位 川野 芽唯 8本
7位 大豆生田蒼 8本
7位 前田 紗希 8本
10位 廣中智紗衣 7本
10位 渡邉 優美 7本
10位 富樫 麗加 7本
10位 高田ひかる 7本
10位 勝浦 真帆 7本
10位 刑部亜里紗 7本

 1位は藤原菜希(大阪出身・東京支部39歳)【冒頭の写真】で14本。3コースから3本、4コースから5本、5コースから4本、6コースから2本と、コース不問でまくり差しを決め切る力を持っている。前節の尼崎一般戦でも初日に6コースまくり差し、最終日に4コースまくり差しを決めており、今節も目が離せない存在となってくる。ただ2日目の藤原は9R2号艇なので、まくり差し以外になりそうだが…。

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 2位は12本の長嶋万記(静岡出身・静岡支部)【写真上】。初日8Rで4コースまくり差しを決めてさっそくその力を見せつけた。2日目は4R6号艇の1回走りで登場。勝手知ったる地元水面で大外からどんな走りを見せるのか楽しみだ。

 3位は倉持莉々(茨城出身・東京支部)で11本。5コースまくり差しを6本も決めるなど、アウトから全速で展開を突く走りは間違いなく女子トップクラスだ。倉持の2日目は11R2号艇となっている。

 4位は10本の守屋美穂。2日目は5R5号艇と10R4号艇となっており、まくり差し巧者の見せ場だ。初日ドリーム戦1号艇で2着の発進となっただけに、巻き返しを図りたい2日目になる。

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