
レースリポート

住之江ヴィーナス 近況絶好調の落合直子が会心の逃げV 地元3回目の優勝
2025.07.01
ボートレース住之江(ナイター)での「ヴィーナスシリーズ第7戦 2025モーターボートレディスカップ」(6月25日~30日開催)が終了した。優勝戦は1号艇の落合直子(大阪出身・大阪支部40歳)【写真2枚】が快勝。1コースからコンマ09のスタートで逃げ切った。2着に3号艇の竹井奈美(福岡出身・福岡支部)、3着に4号艇の高憧四季(大阪出身・大阪支部)が入り、3連単1-3-4で1150円の4番人気となっている。
勝った落合は2022年9月の桐生オールレディース以来となる約2年9カ月ぶりの優勝で通算9V。地元住之江では2011年男女ダブル戦と2021年ヴィーナスシリーズに続く3回目の優勝となった。勝ち上がりのピットでは「地元で優勝できてうれしいです。最近はいいモーターを引かせてもらって、プロペラ調整もいい方向にいっています」と語っていた。
今節の落合は3・1・2・2・2・1・3・2・1・1着。手にしたモーター86号機は2連対率28位の中堅機だったが、シリーズ序盤から軽快な走りを披露。予選をオール3連対で2位通過した。そして準優はコンマ08、優勝戦はコンマ09のスタートで1コースから逃げ切り快勝。逃げ4本で節間4勝をマークして頂点に立った。

落合は前期に勝率5.44と苦戦して、現在は9期ぶりのB1級降格を喫するまさかの展開となったが、今期(5月~)に入ってから勝率は6.95とリズム急上昇。前々節の多摩川オールレディースで優出4着、前節の浜名湖オールレディースで優出3着、そして今節の住之江ヴィーナスシリーズで優勝と勢いに乗っている。2期ぶりのA2級復帰はもちろん、4期ぶりのA1級復帰も狙えそうな状態だ。
復調の要因は1コース戦だろう。前期は1コース1着率が62%(21戦13勝)だったが、今期は91%(11戦10勝)という強さ。現在1コース8連勝中と鉄壁の走りが続いている。落合は過去にも2022年後期に1コース1着率90%、2020年後期に1コース1着率84%などを記録した経験がある女子屈指の1コース巧者。その力を取り戻してきている近況だ。
落合の次節は7月6日からの常滑一般戦。赤岩善生など男子強豪レーサーも多数出場するシリーズでどんな走りを見せるのか楽しみだ。なお落合の連続優出の自己ベストは「3」で、現在自己タイ記録の状態。次節は自身初の4節連続優出なるか注目したい。