住之江ヴィーナス　関野文が準優で2コース差し一閃　悲願のデビュー初Vへ挑む

　ボートレース住之江（ナイター）の「ヴィーナスシリーズ第7戦 2025モーターボートレディスカップ」（6月25日～30日開催）は29日、準優の5日目が終了。30日に行われる優勝戦のメンバーが決まった。

＜住之江 最終日 12R 優勝戦＞
1枠 落合　直子（大阪・大阪）優出80回目8V
2枠 関野　　文（大阪・大阪）優出21回目0V
3枠 竹井　奈美（福岡・福岡）優出86回目9V
4枠 高憧　四季（大阪・大阪）優出18回目2V
5枠 櫻本あゆみ（栃木・群馬）優出43回目3V
6枠 津田　裕絵（山口・山口）優出41回目2V
※()内は出身・支部の順

　予選トップ通過の高憧四季が準優1号艇で2着に敗れる波乱。予選2位だった落合直子が優勝戦ポールポジションを手にした。落合はこれで前々節の多摩川オールレディース（優出4着）と前節の浜名湖オールレディース（優出3着）に続く3節連続優出だ。

　落合は今年1コースで25戦20勝の1着率80％と好成績。現在1コース7連勝中という鉄壁ぶりだ。優勝戦でも盤石の逃走を見せるのか。もし優勝となれば2022年9月の桐生オールレディース以来で約2年9カ月ぶり。通算9回目・住之江3回目の優勝を狙う。

　侮れないのは2号艇の関野文（大阪出身・大阪支部31歳）【冒頭の写真】。準優11Rで2コース差しを決めて勝ち上がってきた。関野は今年2コースで15戦6勝の1着率40％という強さ。優勝戦でも準優の再現を狙って鋭い差しハンドルを見せそうだ。

　関野はデビュー通算21優出0V。まだ優勝歴のない現役女子レーサーのなかでは西村歩（22優出0V）と加藤綾（22優出0V）に次いで3番目に多い優出回数だ。今度こそデビュー初Vへ。地元で悲願成就なるか。

　4号艇の高憧四季（大阪出身・大阪支部25歳）【写真上】も目が離せない。今年4コースは20戦8勝で1着率40％という圧巻の成績。8勝の決まり手内訳はまくり7本、差し1本で、センターまくりを十八番にしている。

　今節の高憧はここまで8走すべて展示1番時計と舟足軽快。初日に4コースまくり、3日目に3コースまくりと、センター速攻を2本決めている。優勝戦でもまくりを狙ってくる可能性大か。通算3回目の優勝と地元初Vをめざす。

　ちなみに住之江では前節の一般戦で大波乱が起こったばかり。優勝戦で植田太一が3コースまくりを決めてデビュー初Vを飾り、3連単11万5450円の超大穴決着となっている。住之江優勝戦で3連単10万円以上が出現したのは、2019年4月の一般戦で村田修次が3連単20万5730円を出して以来で約6年2カ月ぶりだった。果たして今節はどんな結末が待っているのか。