
レースリポート

常滑レディースオールスター優勝戦 ファン投票1位に応え浜田亜理沙! 勢いは川井萌
2025.05.18
ファン投票によって選ばれた女子レーサーの祭典、ボートレース常滑の「G2第10回レディースオールスター」(優勝賞金500万円)は18日、最終日の12Rで優勝戦が争われる。
前日の5日目を振り返ると、1R~8Rまでが南からの左横風、9R~11Rまでが南東からの追い風、最終12Rはまた南からの左横風に戻ったが、すべて微風。決まり手は逃げが最多だったが5本どまり、まくりが3本、差しが2本、抜きと恵まれが1本ずつ。配当面では、6Rで深川真奈美が4カドからまくって3連単万舟券が出現した。
準優第1弾の10Rは、1コースの前田紗希がスリットで立ち遅れ、川井萌が2コースからまくり勝ち。4コースを確保した6枠の遠藤エミが1マークは握りマイ、2マークは冷静にさばいて、SGV1、G1V5、G2V4の断然格上が優勝戦に駒を進めた。

2コースから快勝した川井萌(静岡出身・静岡支部23歳)【写真上】は「スリット付近が良かったですし、プロペラがしっかりと水をかいてくれていました」と笑顔で振り返った。そして「同期の清水(愛海)さんにプロペラを教えてもらいました。良かったです」と吐露した。優勝戦に向けては「乗り心地を良くしたいです」と2枠からデビュー通算2回目のVとG2初Vをめざす。
続く準優11Rは、好枠の浜田亜理沙が1コースから先制逃げ切り。3コースの井上遙妃が握って回って2着を確保した。井上は2月の下関ヴィーナスシリーズ以来、通算2回目の優出でデビュー初Vに挑戦する。
1着の浜田亜理沙(広島出身・埼玉支部37歳)【冒頭の写真】はファン投票1位の今節。「ホッとしています」と人気に応えて安堵(あんど)の表情。「悪くはなかったけれど、ターンマークを外していたし、もっといい時があったので、優勝戦はしっかりと合わせたいです」と反省と最終日への課題を口にした。「合えばバランスが取れていい足をしていると思います」と優勝戦は万全の状態で臨みたい。2023年大みそかのPG1多摩川クイーンズクライマックス以来の女子大レースVに向け、優勝戦絶好枠をつかんだ、
準優ラストの12Rは、関野文が2コースから差しを届かせてトップゴール。1コースの細川裕子は先マイしたが差されての2着だった。

勝った関野文(大阪出身・大阪支部31歳)【写真上】は「乗り心地が良かったし、前にも進んでいました」と満面の笑み。関野は今回の優出がデビュー通算20回目。「初優勝することができるように頑張ります」とドラマチックな初V劇を演じるか。
ベテランから中堅、そして躍進の若手と、幅広い層による優出メンバーとなった。誰が勝ってもG2レディースオールスターは初優勝。注目のファイナルだ。優勝戦メンバーと今年の獲得賞金は次のとおり。
<常滑 最終日 12R 優勝戦>
1枠 浜田亜理沙(広島・埼玉)1619万円
2枠 川井 萌(静岡・静岡)1550万円
3枠 関野 文(大阪・大阪)1160万円
4枠 細川 裕子(愛知・愛知)1390万円
5枠 井上 遥妃(徳島・徳島) 544万円
6枠 遠藤 エミ(滋賀・滋賀)1691万円
※()内は出身・支部の順