
レースリポート

第10回レディースオールスター直前「BOATBoy黒須田編集長のドリーム戦解説!」
2025.05.12
G2第10回レディースオールスターは、ボートレース常滑にて明日から開催。
本記事では、注目ポイントをBOATBoy黒須田編集長が解説する。
皆さん、ぜひ参考に!
<5月13日 12Rドリーム戦>
①浜田亜理沙(埼玉)○
②西橋奈未(福井)○
③遠藤エミ(滋賀)◎
④實森美祐(広島)○
⑤川井萌(静岡)○
⑥松渡邉優美(福岡)○
◎好相性 ○普通 △苦手
ボートレース界の5月は「オールスター月間」!ファン投票で出場選手が決定する2つのオールスター戦がこの1カ月の間に一気に開催されるのだ。まずは、ボートレース常滑で開催されるG2レディースオールスター。昨年度に開催時期が5月に移行したわけだが、その決定がボートレースの皐月に大きな意味をもたらすこととなった。ファンの思いを背負った女子レーサーたちの熱い戦いをおおいに満喫して、下旬に開催されるSGへと盛り上がりをつなげていこう。

初日ドリーム戦は、ファン投票上位6名が選出される。今年のファン投票1位=1号艇は浜田亜理沙。このポジションの常連だった守屋美穂が今年は選手除外で不在。となれば、前回大会でファン投票2位だった浜田が浮上するのも納得だ。一昨年のクイーンズクライマックス制覇を機に、一気に充実期に突入した浜田。昨年終盤からはややリズムを崩した感もあったが、3月に唐津、4月に津の女子戦で優出して巻き返しの兆し。前節の戸田GW開催でFを切ったのが気がかりだが、ドリーム1号艇の責任を果たすべく、気合の入るシリーズとなる。常滑ではまだ優勝がないが、優出3回で水面に不安があるわけではない。

2号艇は西橋奈未。SGボートレースオールスターでは女子レーサーで得票トップ。今や完全に女子戦線の看板の一人となってきた。3月にレース中の事故で負傷し、容態が心配されたが、約2週間後の宮島周年で早くも復帰し、予選5位通過の活躍。唐津の一般戦で優出すると、前節のびわこオールレディースではピンラッシュの活躍で堂々の優勝。むしろリズムアップして迎える一戦となる。常滑では優勝歴はないが、22年ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメントで準Vを果たしており、相性は悪くない。

3号艇は遠藤エミ。昨年はレディースチャンピオンとクイーンズクライマックスを優勝して女子PG1コンプリート。しかしながら、この大会はなぜか縁が薄く、昨年2月の地元びわこ大会では予選トップ通過ながら優勝には届かなかった。女子5大ビッグ時代の今、遠藤はここを優勝すれば“女子グランドスラム”に王手がかかる。今回こその思いは強いはずだ。常滑は昨年8月に一般戦でオール3連対で優勝を飾っており、いいイメージを持って乗り込めそうだ。

4号艇は實森美祐。前回大会は地元宮島開催で奮闘し、準Vと好結果を出した。今回はもちろん、もうひとつ上を目指す大会となる。今年に入って女子戦ではほぼ準優を外しておらず、またG1中国地区選では優出を果たして、確実にステージを上げている。女子賞金ランクは13位で向かえる今節、年末に向けて少しでもランクを引き上げておきたいところだ。常滑ではまだ優出歴もないが、勝率は上々。苦手水面というわけではないだろう。

5号艇は川井萌。今期はA1級に初昇級し、トップルーキーにも選出された。2月の地元浜名湖で開催されたスピードクイーンメモリアルでは優出。転覆失格となってしまったが、その果敢なレースぶりはおおいに目を引くものだった。この次節にはボートレースオールスターでSG初出場。さらなる飛躍を果たす5月としたい。キャリアを考えれば常滑で優出歴0回は致し方ないところ。2月に当地で開催されたG1東海地区選手権では水神祭も果たしており、水面相性に関しては不安を抱く必要はないだろう。

6号艇は渡邉優美。昨年2月大会の覇者で、前回大会は連覇を狙っての登場だったが、まさかの予選落ち。今回はそのリベンジを果たして、2度目の優勝を飾りたい。今年はSGオールスターの出場を逃しているだけに、ここで結果を残したい思いもあるだろう。常滑では今年1月のBBCトーナメントは大きな着を並べてしまったが、優勝歴があって苦手水面ではない。