
レースリポート

下関ヴィーナス ”来期降格組”の原田佑実や滝川真由子が逆境跳ね返す好走
2025.05.08
ボートレース下関(ナイター)での「ヴィーナスシリーズ第4戦 Hayashikane杯」(5月7日~12日開催)が開幕した。7日、初日メインカードの12Rドリーム戦は1号艇の片岡恵里(岡山出身・山口支部)が1コースから逃げ切り快勝。2着に4号艇の原田佑実(愛知出身・大阪支部)、3着に5号艇の滝川真由子(愛知出身・長崎支部)が入り、3連単1-4-5で4030円の13番人気となっている。
さて4月末で2025年後期級別審査期間が終わり、来期(2025年7月~12月)に適用される各レーサーの級別が決定。今節出場メンバーのなかで来期に級別変更があるレーサーは以下のとおり。
●昇格
A2→A1昇格 今井裕梨
B1→A2昇格 小池礼乃
B2→B1昇格 矢野真梨菜、高田綾、森田梨湖、藤本紗弥香、中尾優香、増本杏珠
●降格
A2→B1降格 原田佑実、津田裕絵、滝川真由子、蜂須瑞生、寺島美里
B1→B2降格 松尾怜実
初日のレースで意地を見せたのは"降格組"だ。
原田佑実(愛知出身・大阪支部37歳)【冒頭の写真】は前半5Rで1コース逃げを決め、後半12Rドリーム戦では4コースから差して2着連絡み。初日1・2着の得点率11.00で予選トップの滑り出しとなった。
原田はこれまでA1級が4期、A2級が17期を数えるA級常連組だが、前期は9節走って優出ゼロ(準優出3回)と苦戦し、勝率4.87に終わってB1級降格が決定。原田にとって勝率4点台は2014年前期級別審査期間以来で実に23期ぶりだった。
新期は巻き返しを図りたいだけに、新期初戦となる今節で弾みをつけたいところ。昨年8月の平和島オールレディース以来となる約9カ月ぶりの優出を飾ってリズムを上げたい。

滝川真由子(愛知出身・長崎支部37歳)【写真上】は初日6Rで3コースまくり一撃。後半12Rドリーム戦では5コースからまくり差して3着に入り、初日1・3着の得点率10.50で予選2位につけた。
滝川は近況6期連続でA2級を守っていたが、前期は勝率4.82と苦戦して7期ぶりのB1級降格が決定。また、期が新しくなった初日の5月1日に地元大村でいきなりフライングを切る苦しい船出となってしまった。今節が終わると、3月に切った分と合計で60日間のF休み(5月13日~7月11日)に入るという状況だ。
逆境のなか迎えた今節。滝川の初日の走りはさすがのひと言だった。通算25優出3Vの実績を誇り、G1タイトル(2015年丸亀レディースチャンピオン)も持つ滝川が底力を見せる今節となるのか。2日目以降も目が離せない。